会長挨拶

第40回日本高血圧学会総会 会長
愛媛大学大学院循環器・呼吸器・腎高血圧内科学 教授
檜垣 實男

 

このたび第40回日本高血圧学会総会を、愛媛県松山市で開催させていただくことになりました。愛媛大学循環器・呼吸器・腎高血圧内科学(第二内科)としては、初代教授国分達郎先生(昭和58年第6回総会)、二代目教授日和田邦男先生(平成10年第21回総会)に次いで、私が三度目の会長となります。これまで一貫して高血圧の臨床と研究に邁進してきた教室の伝統に思いを致しながら、特に今回は日本高血圧学会創立40周年にあたる記念すべき総会であることに、医局員一同身の引き締まる思いでおります。

高血圧は先人たちの努力によって、この40年間で脳卒中・循環器病の発症を激減させることができました。しかし超高齢化社会を反映して、高血圧患者数は推計4,300万人と急激に増加を続けており、高血圧は今なお国民の健康に対する最大の脅威として君臨しています。第40回総会では、「未来を創る高血圧学」をテーマに、高血圧とその関連疾患の成因解明、新規降圧薬を含む画期的診断治療法の開発、地域におけるチーム医療の展開、遺伝子解析結果に基づくプレシジョンメディスン、情報通信技術や人工知能、IOTなどのニューテクノロジーと高血圧診療の関係など、目覚ましい進歩を遂げつつある高血圧学の諸問題について熱く議論を極め、高血圧を始めとする生活習慣病の診療連携の輪を地域から世界に広げてゆくことを期待したいと考えています。高血圧との戦いは、単なる一疾患の克服というよりは、健康で幸せな暮らしを希求する人類のチャレンジであると言えます。高血圧学会の持つ国際性と学際性を生かした連携に加えて、社会を構成しているすべての人々の協力によって、この国をより幸福で健康な社会に変えてゆきましょう。

最先端の知識を学び、熱い議論を戦わせながらも、時には心を休め、参加者同士、未来について考えてください。ご存知のように四国松山は青い空と青い海(空海)、青い山、道後温泉を始めとする多数の温泉にも恵まれ、海の幸、山の幸も豊富です。参加される皆様にとって、松山で開かれる学会が、多くの人との出会いに恵まれ、自分自身の進歩を自覚するという満足感に満たされ、皆様自身にとっても“未来を創る”会であったと思っていただける総会になりますよう、私どもは心からのお接待をさせて頂きます。