ご挨拶

総会会長
小西 敏郎

準備委員長
大坪 修

第72回日本臨床外科学会総会の開催にあたり

2010年11月21-23日にパシフィコ横浜で第72回日本臨床外科学会総会を開催させていただきます。会期がAPEC開催のため変更になり、皆様にご迷惑をおかけいたしました。しかし、開業の先生方もご参加してやすいように日曜日・休日開催に変更できました。本学会は臨床現場で外科診療にあたる先生方が中心の学会であります。そして多くの新人外科医の登竜門でもあります。私自身も、卒後2年目の山口での本学会総会での発表が初めての学会報告でした。(準備委員長をお願いした大坪修東都大学学長は私の最初のオーベンでした。)現在会員数が18000名を越える大きな、そして歴史ある学会の総会を、外科学教室の主任教授でもない私が開催させていただくのは、身に余る大変光栄のことに存じます。そしてこれまで多くの先生方のご指導・ご協力のおかげで、準備できましたことを篤く御礼申し上げます。

今回のメインテーマを「変革期の今こそ最善の医療の追求を―Be the very best surgeon」とし、シンボルに日本一の富士山を選びました。いま、医療だけでなく日本は、世界は、大きな変革期です。このような時期にこそ、我々自身が考える「最善の医療」を追究し、その実現をめざして強く主張しなければ、改善の方向に変化してゆきません。いまこそ、会員の皆さん各人が、ベストの医療を追究し、発言・活動し、the very best surgeonにならんとの意気込みで横浜にご参集いただきたきたいと思います。

本年はできるだけ実地臨床外科医の先生方のご意見が反映されるように、クリニカルパス・SSI 対策・NST・緩和医療・電子カルテ・医療安全・チーム医療などを大きく取り上げました。そして多くの企画を公募といたしました。その結果、主題・一般演題・示説を併せて3700題を越える多数の演題の応募をいただき、総会では総数で3833題の講演・発表となりました。これも皆様のおかげと篤く御礼申し上げます。

臨床外科は手術が中心です。初日には従来のオープン手術と近年進歩著しい鏡視下手術が対比できるビデオ特別シンポジウム「名人が魅せるオープン手術vs内視鏡手術」を国立大ホールで行います。また外科医と市民・患者さんがともに医療を考えながら意見を交えることのできるように、交流セミナー「安心してがん治療を受けられるために」を午後に企画しました。そして引き続き医師国会議員による政治討論会も開かれますので、各政党の医療政策をじっくりとお聞ききください。二日目には学会特別企画「外科領域における2010年度診療報酬改定の評価」や、セミナー「外科医の行列のできる法律相談所」や、緩和ケアと死生学について島園進先生、芥川賞作家の玄侑宗久師、プロゴルファー中嶋常幸氏の招請講演などがあります。

そして最終日にはグローバルに大活躍されている4名の外科医の刺激いっぱいのメッセージ「若手外科医よ、世界に目を開こう」、女性外科医フォーラム、外科臨床現場におけるチーム医療実現のためのパネルが行われます。最終日は参加者がどうしても少なくなりがちです。そこで午後の卒後教育セミナーの前に、若い人たちにカリスマ的人気のあるY氏にピアノ演奏をお願いし、音楽療法の共同研究をしている加藤教授とのトークも中井美穂さんの司会で予定しています。静かに楽しんでいただきたいと思います。

海外からお招きした8人の外科医のInvited Lecture、そして小川道雄先生はじめ8名の先生の「外科医のための教育講演」もあります。できるだけ多くの会員の先生方に、the very best surgeonを目指してベストの外科医療を追求する意気込みで横浜にご参集いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

第72回日本臨床外科学会総会
会長 小西 敏郎
(NTT東日本関東病院)