第72回日本体質医学会総会

会長挨拶

第72回日本体質医学会学術集会 開催にあたりご挨拶

この度は、伝統ある日本体質医学会の第72回学術集会会長を拝命いたしまして、大変光栄に存じます。

和歌山県では、第51回を和歌山県立医科大学学長 南條輝志男先生、第66回を和歌山県立医科大学紀北分院内科学教授 佐々木秀行先生がそれぞれ開催され、成功を収められました。偉大な先人の先生方に続けるよう、精一杯努めさせていただきますので、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

わたくしの専門はリハビリテーション医学ですが、この体質医学会とは浅からぬ縁がございます。わたくしは産業医科大学の1期生として卒業し、同リハビリテーション医学講座に入局いたしましたが、その教室を主宰されていた教授が緒方甫先生でした。緒方甫先生の御尊父様は第16回会長、熊本大学体質医学研究所 緒方維弘(おがたこれひろ)先生です。また、昭和55年の第30回会長、山口大学学長の村上悳(むらかみなおとし)先生は、わたくしの大学院生時代に御薫陶を頂きました。

わたくしは、大学病院で急性期からのリハビリテーション医学・医療を主として研究活動と臨床業務を行ってまいりました。一方、昨年開催された東京2020パラリンピック大会をはじめとした障がい者スポーツの医科学研究を40年にわたり行い、重度障がい者でも薬物・栄養・運動療法を適切に行えば、最良の結果が得られることを学んでまいりました。和歌山県立医科大学に着任後は、元学長 南條輝志男先生の御指導の下、地域医療にも取り組んでまいりました。これらの経験を本学術集会に反映したいと考えております。

第72回学術集会のテーマは「体質医学における薬物・栄養・運動療法」といたしました。本医学会でも、栄養療法に関しては清野裕(せいのゆたか)先生、運動療法では佐藤祐造(さとうゆうぞう)先生が御高名ですが、これら3つの治療法は糖尿病に限らず、ほぼ全ての疾病治療において重要です。
コロナ禍中ではございますが、和歌山県にお越しいただけるものと信じて、準備を進めております。

会場は和歌山市にあります宝塚医療大学和歌山保健医療学部であり、JR和歌山駅から徒歩8分の場所です。
日程は10月1日(土)2日(日)です。
体質医学会の発展の一助となるよう精一杯尽力いたしますので、よろしく御指導御協力賜りますようお願い申し上げます。

和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座
文部科学省認定障がい者スポーツ医科学研究拠点みらい医療推進センター
田島文博