会長挨拶

第7回日本心血管脳卒中学会学術集会
会長 平野 照之
(杏林大学 脳卒中医学)

7回目を迎える日本心血管脳卒中学会(CVSS)を担当させていただきます杏林大学医学部脳卒中医学 平野照之です。どうぞ宜しくお願いいたします。今回の学術集会はSTROKE 2020と同時開催、それも1ヵ月間にわたるWeb開催という形式をとらせていただきます。新型コロナウイルスに配慮したわけですが、結果として二つの新たな試みが重なってしまい、関係各位に多大なご不便をかけますことを、まずお詫び申し上げます。主催者としては新しい時代の学術集会の「方向性(道標)」を示すべく、Webの利点を最大限に活かした運営を目指しますので、お力添えのほどよろしくお願いいたします。

さて、ご存知のように「健康寿命の延伸などを図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病にかかる対策に関する基本法」が2019年12月1日に施行されました。また、2016年に日本脳卒中学会と日本循環器学会が発表した「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」も最終年を迎えています。第二次5カ年計画の策定と、国および都道府県で循環器病対策推進協議会の設置に向けた議論が、今、まさに佳境を迎えています。絶好のタイミングで開催できるチャンスを活かし、本会のテーマは「脳卒中と循環器病:克服5カ年計画から対策推進計画への道標(みちしるべ)」としました。STROKE 2020の脳卒中・循環器病対策基本法関連企画と有機的に連携をはかり、多角的に議論できる企画としました。「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」、「第二次5カ年計画に向けて、現場では」というSTROKE 2020との合同企画に加え、「あなたなら何を選ぶ?AF診断が示す道標」、「脳卒中予防の新展開:新規デバイスの応用」というCVSSシンポジウムはライブ配信を予定します。

振り返りますと、直接型経口抗凝固薬(DOAC)の登場、埋め込み型デバイスによる潜在性心房細動の検出など、脳卒中・循環器病の診断と治療はこの数年で様変わりしました。また、卵円孔閉鎖や左心耳閉鎖などの新規デバイスも開発されています。またJASTNEC時代からのテーマである頸動脈ステントにもブレークスルーとなる新しいデバイスが登場しています。新たな局面を迎えた心臓病と脳卒中の予防・治療の到達点を確認し、産官学が連携して研究促進の道筋を示す会にしたいと考えております。どうぞ宜しくお願い致します。

令和2年6月