第58回 CIDESCO世界会議
Harmonising Skin & the Environment
9月12日:メインホール
基調講演
小池百合子 (衆議院議員)
昭和27年7月兵庫県芦屋市生まれ。
昭和51年にカイロ大学社会学科卒業後、アラビア語通訳者を経て「ワールド・ビジネスサテライト」などでキャスターとして活躍。平成4年に政界に転身し参議院議員に初当選、翌年衆議院議員に立候補し、以後現在まで6期連続当選を果たす。
15年9月環境大臣就任に加え、翌年内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)を兼任。元内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)。19年7月には女性初の防衛大臣を務める。
基調講演
かづきれいこ (リハビリメイク・フェイシャルセラピスト、歯学博士)
“リハビリメイク“の第一人者。自身、幼少より心臓病によって生じる顔の赤みが悩みであり、それをカバーすることに興味を持ったことから、メイクアップ技術を学ぶようになる。長年、医療機関や高齢者施設において、傷や瘢痕を目立たなくするだけでなく、精神面のケアも行う“リハビリメイク”を実践し、その普及やフェイシャルセラピストの養成に力を注ぐ。
現在、多くの大学で教鞭を執る傍ら、テレビなど数多くの媒体でも活躍している。
9月13日:メインホール
「フリーラジカルとエッセンシャルオイル」 講演
佐藤和恵 (昭和大学 医学部第一解剖学 客員教授)
富山大学薬学部卒業後、薬剤師免許を取得し、昭和大学薬学部薬品製造化学教室助手を務める。 1982年に薬学博士号を取得後、さまざまな大学で教鞭を執るようになる。研究テーマも、脳障害やストレス、フリーラジカル・抗酸化物質およびアロマセラピー、食品化学など多岐に及ぶ。
講演内容:
我々は常に酸素を吸って生きている。この酸素は生体内に取り込まれると活性の高い酸素に一部変化する。太陽紫外線に曝されている皮膚では活性酸素、フリ-ラジカルが発生し、シワやシミの原因となる光老化を起こす。最近アロマセラピ-も身近に感じられるようになり、香りと癒しを楽しむ一方で、病気との関連についての学問的関心も高まってきている。一方、エステティックは全身の美容術であるが、皮膚とリラクゼーションという意味では、アロマセラピ-と合い通じるものがある。我々は、皮膚で産生される活性酸素のうち一重項酸素に注目し、電子スピン共鳴法を使用して、精油の一重項酸素消去能について検討した。その結果、一重項酸素消去能のない精油は光に対して注意が必要であること、この精油に一重項酸素消去能の強い精油をブレンドすることで、光毒性を緩和できることなどが判った。また精油の構成成分についての検討や、医薬品との相互作用についても述べる予定である。
「感覚の持つ力」 講演
イブ・テイラーOBE (英国人、アロマセラピスト)
過去40年以上に亘り、世界各地でアロマセラピーに関する講演や教育を積極的に展開。従来のアロマセラピーの範囲にとどまらず、中国の診断法を採り入れた独自のアロマセラピーを確立。
講演内容:
この講演では、ヒトの感覚の進化と発展、そして退化について触れる。感覚は、特定の疾患の影響を受け、それが一見無関係に思える症状へとつながっていく。顧客一人ひとりやビジネス面でプラスになる方法で、顧客の感覚を刺激するにはどうすればいいのか。
私たちの手から周囲にどのような考えが伝わっていくのだろうか。施術において、触覚を最大限に利用するにはどうすればいいのか。
あまりかしこまらず、楽しく感覚についての知識を身につけるとともに、サロンや日常生活でヒトが本来持つ感覚を最も効果的に利用するコツを学ぶ場になるであろう。
「エステティックに関連した金属アレルギーの臨床研究
~人工関節置換術前患者と皮膚疾患患者の金属パッチテスト成績の比較~」 講演
関東裕美 (東邦大学医学部 皮膚科専門医)
昭和58年 東邦大学医学部助手(皮膚科学教室)、60年 日本皮膚科学会専門医(第3130号)、61年 国家公務員共済連合会東京共済病院医長、平成9年 東邦大学医学部助手(皮膚科学第一講座)、17年 講師、19年 准教授。
講演内容:
近年ピアス人口が増え歯科領域では矯正治療が一般的であり、さらに高齢化社会となり膝や大腿骨には人工関節置換術と生体内に金属を入れる機会が増えている。このような生活様式の変化は金属アレルギー発生頻度に影響していると考える。そこで我々の施設では2003年から人工関節置換術実施前の患者≪皮膚疾患がない患者≫の金属パッチテストを実施している。安全性の高い人工関節はコストが高いが、手術前に金属アレルギーの状況を患者が知ることによって患者に適した安全な金属を選ぶことができるからである。
2003~2007までの5年間に実施したパッチテスト患者は1192人で、その内訳は皮膚疾患患者が708人、術前患者が484人であった。術前患者は皮膚疾患患者に比し高齢者が多く両患者群について金属アレルゲンのパッチテスト成績を比較検討してみると、ニッケル、コバルト、クロム、パラジウム、プラチナの陽性率が高く両患者群に差はみられなかった。金属アレルゲンとの関与が指摘されている扁平苔癬や掌蹠膿疱症患者群でも術前患者とほぼ同様の陽性率を呈したのは興味深い。ニッケル過敏がある患者では生体内に多くニッケルが吸収されると全身性に皮疹が生じるということが報告されている。そこで患者のリンパ球にニッケルを負荷してリンパ球の培養状態を観察するテスト(ニッケルリンパ球刺激試験)とパッチテスト成績の比較検討も実施した。
通常女性のほうが男性より皮膚過敏が強い印象があるが、確かに今回の検査でニッケルのパッチテスト陽性率は男性に比し女性が優位に高値を示した。
術前患者の金属アレルゲンに対する陽性率は皮膚疾患患者とほぼ同様であった。我々は生活の中で様々な金属に暴露され、自分で気が付かないうちにアレルギーが成立している。すなわち免疫状態の安定性が保てれば皮膚症状がでないように制御し得るのである。すなわち金属アレルギーが成立していても顕症化しない(皮膚症状が無い)ことが実際は多いことを確認できた。金属アレルギーの症状は多彩であり、稀な症例も含めて紹介する。
「陰陽五行セラピー~陰陽五行を基礎としたカウンセリングと施術法~」 講演・実演
谷口光利 (鍼灸師、柔道整復師、あんま・マッサージ・指圧師)
日本ボディーケア学院学院長、関西医療学園専門学校在学中よりペインクリニック、針灸院等で臨床経験を重ね、卒業後は整形外科での勤務を経て、中国広州中医葯大学に留学。その後、ベルギーにて臨床の経験を積み、帰国後、鍼灸整骨院とアロマセラピーサロンを開院。99年1月「日本ボディーケア学院」を設立し、東京と大阪で運営。27年以上の臨床経験を得た今、700名以上のセラピストを育成し、セルフケアDVD教材で国内外2,000名以上に指導すると共に、内外大手化粧品メーカーへ技術指導。また日本エステティック協会等での講演も行い、エステティックと中医学の融合に日々、尽力している。
講演・実演内容:
世界同時不況と言われる昨今、エステティック業界もさらに厳しさを増している。
しかし、美と健康を求める顧客が減ることはない。一方で、顧客の眼がさらに厳しくなることも間違いない。
今、求められているのは「本物」である。
今こそ「本物」を追及し、そして、それを提供することが、今後のサロンの発展の大きな力になってくれることであろう。
ところで、中国の古代哲学「陰陽五行説」をご存知だろうか?
これは、健康を守ってくれる学問の中医学にも、また、古人の英知を
集めた生きる指針にも応用されている。
そして、これらはエステティックにも活用することができるのである
今回の講演では、陰陽五行説で顧客の本質を知り、中医学を基にカウンセリングを行ない、その結果、導き出される経絡、また経穴(ツボ)を活用した経絡マッサージを行なう「陰陽五行セラピー」を公開する。
- 陰陽五行説の成り立ち
- 中医学による五行の配列
- 易学による五行の配列
- 十干の法則
- サロンに活かす陰陽五行セラピー
- 十二経脈の理論
- 経絡マッサージの基本
この講演で、これから益々厳しくなる顧客のニーズにしっかり応えられる「揺ぎ無き本物の基礎知識」を身に付けていただきたい。
9月13日:ルームA
「神の島バリ式ホリスティックスパの秘密」 講演
ウラン・ティラール=ウィダルト (インドネシア人、プスピタ・マーサ インターナショナルビューティスクール)
インドネシアの美容業界やラジオ・国営テレビ番組などにおいて、美やファッションのトレンドの情報源および家族・女性問題の専門家として活躍。女性の社会進出に関連しインドネシア女性が取るべき指導的立場をテーマにした著作を、母親のマーサ・ティラーと共同で出版。
講演内容:
この講演では、心身と精神のトータルなリラクセーションや活性化を可能にするバリ式スパトリートメントの秘密を明らかにする。バリ式スパでは、機能と表現そして核となる価値が見事に組み合わされている。バリ独特のマッサージ技術と身近にある天然の成分、そして全能の神の恵みを乞う儀式が融合する。表に現れる価値というのは、クライアントだれもが気配りの行き届いた、親しみやすい、心のこもった微笑みでもてなされる贅沢感を言う。核となる価値とは、スパ施設全体に及ぶエコロジーのコンセプト、つまり、一貫して「トリ・ヒタ・カルナ」の精神に則っていることを意味する。これらすべてが一体となって、バリ式スパ独特のスパトリートメントを生み出し、それが世界中から人々を引きつける独自のセールスポイントとなっているのである。
<両日同一講演 9月13日、9月14日>
「アーユルヴェーダ~生命の科学~」 講演・実演
カルパナ・スレッシュ・フルカドリ (インド人、アーユルヴェーダ研究家、ヨガ教師、生化学博士)
ムンバイ大学で生化学において理学修士号と博士号を取得。また、アーユルヴェーダについては、インドのプネにあるティラク・マハーラーシュトラ・ヴィディアピート(みなし大学)で専門課程を修得、ヨガは同機関およびムンバイ大学において基礎と上級課程を修了、ムンバイのヴィヴェカナンド・ケンドラにおいてヨガ教師課程を修了するなど研鑽を積む。
講演・実演内容:
アーユルヴェーダは、インド亜大陸固有のホリスティックな医学体系である。アーユルヴェーダという言葉は、サンスクリット語で「生命の科学」を意味する。アーユルヴェーダやヨガ、タントラはインドで5000年の間実践されてきた、古代から伝わる生活の規律である。ヴェーダやウパニシャッドにも記述がある。アーユルヴェーダは健康と長寿の成就を広めるためのものである。
アーユルヴェーダでは、人体は(a)ドーシャ、(b)ダートゥ、(c)マラ、(d)アグニという4つの基本要素でできていると考える。
(a) ドーシャ…3つあり、トリドーシャとして知られる。ワータ、ピッタ、カファがあり、これらが代謝の同化と異化を調節し制御している。また、精神の成長と構造にも影響を与える。これらドーシャの活動の平衡が保たれていることが健康体の基本条件なのである。
アーユルヴェーダが強調するのは、心身と魂の浄化と若返りのための多種多様な方法を伴う、予防的な癒しの療法である。癒しの体系というだけでなく、適切な生活術に焦点を当てた科学でもある。パンチャカルマは、アーユルヴェーダの中で古くから伝わる重要な浄化と解毒のトリートメントの一種である。サンスクリット語で「パンチャカルマ」とは、文字通り「5つのセラピー」のことであり、身体の毒素を浄化し回復させて偉大なる自然の法則に合わせるための知識と実践の総合的な体系を意味している。
これらのセラピーは、身体の不調のきっかけとなるストレスに関連した症状や毒素を処理するためのものであると同時に、ドーシャ(生体のすべての機能を司るエネルギー)間のバランスをとることに集中して行う。パンチャカルマは、確かに非常に効果的なセラピーではあるが、トリートメントと一緒に毒素排出のための特別な食事療法を厳守しなければ効果がない。現代は、不健康な食生活とストレスの多い生活、そして運動不足により体内に毒素が放出されている。アーユルヴェーダの技術をいくつか用いて、身体の浄化と若返りをすることで健康な身体が維持できるのである。
9月13日:ルームD
「日本のスパの歴史」 講演
渡邉径子 (CIDESCO認定エステティシャン・アロマセラピスト・スパセラピスト、一般社団法人 日本エステティック協会認定トータルエステティックアドバイザー、温泉入浴指導員)
2005年6月までリゾナーレ リラクセーションに勤務したのち、星のや軽井沢 スパでセラピストおよび開発・教育を担当、㈱星野リゾートのスパ施設 ONSENスパ「一止」(浅間温泉「貴祥庵」、伊東温泉「湯の宿いづみ荘」、伊東温泉「アンジン」)の立ち上げやリニューアルに関わり現在にいたる。
講演内容:
温泉の歴史
我われ日本人が、昔も今も「温泉好き」な民族であるということは、誰もが知っていることです。
温泉についての記載は、既に古事記(712年)、風土記(713年)、日本書紀(720年)にあり、日本人がいかに古くから温泉に親しんできたかが分かります。修行僧や戦国武将たちは、温泉によって傷や病を癒していました。
現在でも、日本人の国内旅行の主要な目的は「温泉」で、統計によれば、国民一人当たり、一年に一泊は温泉地に宿泊していることになるといいます。過去の「療養」、「治療」目的から「観光」に色彩を変えてはいますが、国内約3000か所にも及ぶ温泉地がそれぞれの特色を競っています。
「湯治」・・・日本の伝統的スパスタイル
もともと、農民や漁民が閑散期に身体を癒して繁忙に備えるために、温泉を利用することを「湯治」と言っていました。「湯治三巡り」(一巡り=一週間前後)として、2~3週間ほど温泉地でゆっくりと骨休めしながら、あんま治療を受けるなどして、普段の重労働で痛んだ身体を治し、リフレッシュしていたのです。
まさに、「スパ滞在」とも呼ぶことの出来るこのスタイルは、第二次世界大戦の前までは行われていましたが、生活様式の変化に伴って、この頃では殆ど見られなくなっています。
そもそも、温泉とは?-成分と効能
1948年に制定された温泉法では、「温泉」を地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(天然ガスを除く)のように定義付けています。
今日の温泉と「星のや軽井沢」
高度成長期以降の団体温泉旅行から、ゆとりの個人旅行へと、旅行の在り方や余暇の過ごし方自体がすっかり変わった今日、温泉地と温泉旅館も新たな時代に入っています。
温泉に入浴することで得られるリラックス効果は、私たちの心身にとって大切なことです。
平成17年7月に開業した「星のや軽井沢」は、根底に「調心・調息・調身」という禅の考え方を据えた温泉旅館です。軽井沢の豊かな自然の中で、ゆったりと温泉に入り、心と呼吸と身体を調え、ストレスからの開放と、都会生活で失いがちな五感を取り戻すことを目的とした数々の「逗留プラン」を提案しています。
「これぞ日本のスパ」
トリートメントに使用する製品は出来る限り「和」にこだわった内容です。オイルメニューに加えて、日本の伝統療法である指圧やあんま、鍼、温灸、霊気なども提供しています。
9月14日:メインホール
「古今東西の医学に基づく新美容法の提案 ~舌診~」 講演
久住麗子 (国際中医師、薬剤師、美容サプリ開発)
現在は完成間近の「血瘀証改善サプリ」を開発中。
大手通販会社等での講演や次世代の美容家の育成にも尽力する。
講演内容:
- 顔の美容トラブル ~東洋医学の神秘を最新医学で立証~
- 舌診 ~セラピストが知っておきたい、冷えむくみ・ストレス・敏感肌の舌~
- 月経で美容トラブルの原因が分かる
- 皮膚トラブルのデパート「血瘀証」
~皮膚早老化・くすみ・赤紫にきびetc.~ - 時計遺伝子ダイエット
- 以類補食
~ 胃弱の人は動物の胃を食べよう。では美肌になりたい人は・ ~ - アジアンハーブ
*血瘀証(けつおしょう)とは中医学用語で血液血管起因病体質のこと。動脈硬化・血行不良・どろどろ血etc.
「正統を受け継ぐアロマセラピーマッサージ」 講演・実演
ジョアンナ・ホア (英国人、IFA前会長、CIDESCO国際試験官)
エステティシャンおよびアロマセラピストの第一人者。アジアに初めて真のアロマセラピーを紹介し、今も多くのアロマセラピストを教育・輩出している。IFA(国際アロマセラピスト連盟)の創立時に参画し最初の試験官となる。CIDESCO国際試験官としても現役で活躍中。英国ではエステティックとアロマセラピーの学校を経営し成功を収めた。英国で継承されてきた本物のアロマセラピーマッサージを日本で見ることができる、一生に一度あるかないかのチャンスとなるであろう。
講演・実演内容:
アロマセラピストとしての経歴・経験と指導者としての考え方を講義した後に、正統なアロマセラピートリートメント技術を披露する。
マルグリット・モーリー女史が考案したアロマセラピーマッサージは、調和により心身のバランスを取るために考案されたものである。この技術は、一人ひとりに合わせて正しく精油を調合するもの(個別処方トリートメント)で、施し方によって深い効果がある。神経系に働きかけてリラックス感と同時に高揚感も与える。
「(モーリー女史の後継者)ミシェリン・アルシエから学んだこのマッサージ技術は、老若男女どのクライアントにも適しているので、失われてしまうのはとても残念です。私の生徒たちには、技術を変えずそのまま継承するように教えています。ただ、21世紀になってから増えている、生活習慣で生じた日常的な緊張とストレスにも対応する必要がありますので、肩と首の周辺に少しだけオリジナルの技術を入れることは認めていますが、その程度にとどめておいてほしいです」
「スキンケアの皮膚及び全身に対する作用に関する最近の進歩」 講演
土屋 徹 ((株)資生堂 新成長領域研究開発センター 主幹研究員、医学博士(生理学)、日本生理学会 評議員、日本自律神経学会 評議員)
講演内容:
皮膚は生体の外の環境と生体内環境の界面をなしている。したがって、皮膚は外部環境並びに生体内の状態から機能調節を受けつつ、皮膚機能の恒常性を維持している。最近の研究により、生体外からの入力は皮膚内の巧妙な機序によって情報処理され皮膚内外に調節的作用を及ぼしていることが見出されている。皮膚内の感覚神経の情報は中枢に伝達され、皮膚感覚として知覚されるに加えて自律神経機能や内分泌機能に影響する。一方、精神的なストレスが皮膚機能の変調につながることは、実生活上では経験的によく認められており、実験的にも確認されている。スキンケア時の触刺激はストレス低減作用を示すことが知られている。同様にスキンケアとは不可分のある種の嗅覚成分にもストレス低減作用があり、ストレスによって皮膚上に引き起こされる反応を抑制する効果が確認できている。スキンケアにおいては、皮膚機能を健全に保つために、皮膚の外側からのケアが重要である。さらに全身系を経由したケアも重要性である。
「十二單~襲ねの美 ~日本の伝統衣装「十二単」の着装披露~」 実演
荘司礼子 (一般社団法人日本エステティック協会理事長、衣紋道髙倉流たかくら会東京道場会頭、国際文化理容美容専門学校渋谷校校長)
国際文化理容美容専門学校に教職員として就任以来、学生指導・学生教育に尽力し、理容師・美容師を多数育成し輩出してきた。1989年「美容教育功労賞」、2000年には理容師・美容師養成功労者として「厚生大臣表彰(現:厚生労働大臣表彰)」を受賞。日本の伝統文化の継承に務めるとともに、エステティック業界の発展と後進の育成に力を注ぐ。
9月14日:ルームA
「不況を乗り切る経営術」 講演
リズ・ファードン (英国人、インターナショナル・ダーマル・インスティテュート シニア・インストラクター)
リズ・ファードンはスキンケアおよびスパ業界では25年以上の実績を持つ。英国でエステティック教育を受け、国際資格(国際健康美容評議会ディプロマ)を取得後、英国の大手スパでキャリアを積む。その後、スキンケア・スパセラピストやテレビ・映画界でのメイクアップアーティスト、スパディレクター、エステ業界コンサルタントを経験。さらなる専門性を追求し、オーストラリアや米国にまで出かけてアロマセラピーや営業講習をはじめとする知識・技術を習得。2005年にダーマルグループに職を得、現在は技術者向けの上級講習を提供することで定評のある同グループ下のインターナショナル・ダーマル・インスティテュート(IDI)にてシニア・インストラクターとして活躍中。オーストラリアを拠点にアジア太平洋地域で、内容の充実した、興味深い講習・講演を行なっている。
講演内容:
昨今「困難な時代」と言われながら、それを実感しないですんでいる人もいれば直接身をもって体験している人もいる。経済予測の専門家によると、これでもまだ最悪な状態に至っていないとも言われている。
もちろん、選択肢はある。悲観論を受け入れ、困難な時代を乗り切ろうとするもよし。直面する経済状況のプラス面に目を向けるのもいいであろう。いずれにしても、まったく無防備のまま何もせず、無関心でいたりその状態に甘んじていたりしてはいけない。
厳しい経済状況を乗り切るのは簡単ではないかもしれないが、可能なことは確かだ。何とか事業を維持していれば、より大きな新しい可能性が開けてくるというのは明白だ。後は、それをどう特定し素早く効率的に行動するのかにかかっている。
今回の講演は、今後進むべき方向を決める上でヒントとなるアイディアが満載されているはずである。
9月14日:ルームD
「アジアのスパトレンド~チネイザン〔気内臓療法〕~」 講演・実演
サラ・ワッターソン (英国人、インドネシア バリ島コンラッドホテル スパ&ウェルネスマネージャー、CIDESCO認定エステティシャン)
エステティックおよび健康・スパ業界において20年以上の経験を持つ。自らCIDESCOインターナショナル資格保持者であるほか、エクササイズ教師や指圧療法士、チネイザン(気内臓療法)指導者でもある。スパトリートメントの技術指導およびコンサルタントとして国際的に活躍、日本においてはマンダリン オリエンタル 東京のスパの立ち上げを手掛けスパマネージャーを務めたほか、初めてチネイザンのワークショップを開講した。
講演・実演内容:
今回は、アジアのスパの最新トレンド、および今日スパで提供されているホリスティックなトリートメントの役割について講演を行ったのち、チネイザンの手技を披露する。チネイザンとは、中国の伝統的な療法の流れを汲む手法で、腹部のマッサージと呼吸法に重点を置いたトリートメントである。
9月13・14日:ルームA・D
CIDESCO 国際試験官から学ぶ トリートメントの理論・技術
-
- 9月13日・14日:ルームA
「スウェーデン式マッサージ」実演 カリン・リュップヘンス (オランダ)
リーチェ・トーマセン=マルクス (オランダ) - 9月13日:ルームA
「リンパドレナージュ」実演 コンスタンス・ベッティング (オランダ) - 9月13日:ルームD
「ガルヴァニックトリートメント」理論 ナレル・ブリンマン (オーストラリア) - 9月13日:ルームD
「電気筋肉刺激」理論 バルジート・スーリ (英国) - 9月13日・14日:ルームD
「高周波トリートメント」理論 ナレル・ブリンマン (オーストラリア) - 9月13日:ルームD
「ヨーロッパ式フェイシャルマッサージ」実演 アニータ・ビュルキ (スイス)
- 9月13日・14日:ルームA
「スウェーデン式マッサージ」 実演
カリン・リュップヘンス (オランダ人、国際試験官、インスティテュート・トマス講師、サロン経営者)
エステティシャン、CIDESCO国際認定校での教員およびオランダ国内の資格試験の試験官としてエステティック業界では約20年の経歴がある。深部組織マッサージとメンズエステティック、タラソセラピーを専門とする。
CIDESCOオランダ支部前理事長でもあり、CIDESCO国際試験官としても活躍中。
1970年にビューティセラピーの国家資格を取得。その後、スキンケアの師として世界的に著名であり、オランダのCIDESCO支部の創設メンバーでもあるウィーニ・ワンローイ=オッテロップに師事する。
1987年にサロンを開業し、さまざまなマッサージやエステティックトリートメントを提供するようになる。また、若い技術者を対象にワークショップや講習を実施し、技術水準の維持や開業のための指導を行なっている。
トーマセン=マルクス女史のサロンは、世界中からクライアントが訪れ、常に予約が一杯である。1990年以来CIDESCO会員として世界会議に積極的に参加し、業界の最新かつ最良の情報を得るように努めている。
「リンパドレナージュ」 実演
コンスタンス・ベッティング (オランダ人、CIDESCOオランダ支部広報担当理事)
1967年にエステティシャンとして資格を取得。以来、エステティックの教鞭を執る。リンパドレナージュに関しては、1977年に最初に学び、1994年にさらなるトレーニングを受ける。
エステティックの資格取得後も引き続き自己研鑽に励み、多くのマッサージ技術を習得し、さまざまな方法を見聞し学ぶために海外へも出かけている。また、運動学においては6年課程を修了。今年は自らの事業を立ち上げて32周年を迎える。
「ガルヴァニックトリートメント」 理論
<両日同一講演 9月13日、9月14日>
「高周波トリートメント」理論
ナレル・ブリンマン (オーストラリア人、国際試験官)
1982年12月、エステティシャンおよび電気脱毛士の資格を取得。以来、サロン2店舗とシドニーおよびブリスベーンにあるCIDESCO認定校2校の運営に携わる。その間、美と健康の業界に関連した種々の講習を受け常に研鑽を積む。1992年からはCIDESCO国際試験官を務め、今日に至っている。合間に講演活動も続けている。現在は、半ば引退、自宅に電気脱毛とスキンセラピーのクリニックを開設。
「電気筋肉刺激」 理論
バルジート・スーリ (英国人、国際試験官、レイ・コックラン・ビューティスクールオーナー・経営者、CIDESCO栄誉賞受賞)
現在、英国で最も由緒あり最初のCIDESCO認定校でもあるエステスクールのオーナーであり、経営者でもある。エステティック教育に積極的に関わり、信念と熱意で同校において高い水準の教育を提供すべく尽力してきている。
1982年からはCIDESCO国際試験官として世界各地の認定校で数多くの試験を実施、各校の校長や教員と課題を共有。その経験から、すべての認定校が到達すべき国際的基準を強く認識する。
CIDESCO世界会議には1987年から毎回欠かさず参加。8年間に亘ってCIDESCO本部の副会長も務めた。また、さまざまな国際的な会議の場でエステティックおよび代替療法に関する講演や実演を披露してきている。
その他、数々の団体において名誉ある評議員職を歴任。英国シデスコ認定校支部名誉事務長を10年間、微小色素沈着学会在籍3年、IFA教育担当・副会長などを経て、現在はCIDESCO認定校英国支部の副理事長を務める。
「ヨーロッパ式フェイシャルマッサージ」 実演
アニータ・ビュルキ (スイス人、国際試験官)
1960年にチューリッヒでエステティック教育を受け、翌年から1964年までスイス国内でエステティシャンとして働く。結婚後、1969年から6年間南アフリカのヨハネスブルグに移り、そこでサロンを開業。1976年に再びスイスに戻り、再びサロンを開業する。1978年には一般国家資格を取得、1982年にはさらに上級国家資格を取得する。その後、一般国家試験の試験官を12年、および上級国家試験の試験官を6年歴任する。また、CIDESCOスイス支部の理事を9年間務める。
ビュルキ女史は、エステティックスクールの学生のための入門課程を開発し、教鞭も執った。さらに、電気脱毛を専門とし、スイス国内のドイツ語圏とイタリア語圏に合わせた課程の開発に従事。
ドイツ語、フランス語、イタリア語の能力を買われ、1998年からCIDESCO国際試験官として活躍。2002年~2004年には、事務総長としてCIDESCO本部理事に選出される。2002年に現場からは引退したが、今も国際試験官として後進の指導にあたりCIDESCOファミリーの拡大に貢献している。