第92回日本内分泌学会学術総会

   

会長挨拶

第92回日本内分泌学会学術総会
会長笹野 公伸
(東北大学大学院医学系研究科病理診断学分野 教授)

謹啓 この度第92回日本内分泌学会学術総会を2019年5月9日(木)から11日(土)までの3日間、仙台国際センター 会議棟・展示棟を会場として開催することとなりました。そこで学会を主催させていただくに際しましてここに一言ご挨拶申し上げます。 仙台で内分泌学会学術総会を開催いたしますのは第86回の伊藤貞嘉会長以来6年ぶりになります。

今回の総会では「症例から学び直す内分泌学」をテーマに掲げました。ホルモン代謝異常全般の領域でまさに中軸としての役割を担う内分泌学の更なる発展に貢献するべく、プログラム委員長である大分大学柴田洋孝教授のリーダーシップの下、多彩なプログラムを考案させていただきました。特にこれから内分泌専門医を目指す若手の先生方を中心に数多くの教育講演を計画させていただきました。

また近年の学会の流れとしましては、学会の国際化が注目されております。そこで今回は内分泌学会学術総会としては初めての試みとして米国内分泌学会(Endocrine Society)と韓国内分泌学会(KES)との共同企画を計画いたしました。前者との共同企画としては、やはりEndocrine Societyのガイドラインが果たして米国あるいは欧米以外の諸国でも適応されうるのか?という課題に、米国甲状腺学会も含めNIFTPを中心とした高分化型甲状腺腫瘍の臨床ガイドライン作成の中心人物でありかつEndocrine SocietyのPresidentでもあるSusan Mandel 教授にこの臨床指針の解説をお願いしました。また小児期の癌治療の進展から多くの生存者が出てきておりますが、種々の内分泌異常も報告されてきております。そこで米国内分泌学会のこの領域の臨床ガイドラインの策定の責任者であるニューヨーク Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのCharles Sklar博士に来日いただき具体的なガイドラインの運用に関しても話をしていただく事になりました。またEndocrine Societyからは若手の研究者2名(Dr. Susan C. Nagel, Dr. Leo Trasande)が参加して同様の共同企画として内分泌代謝学の社会との関係でもっとも重要な領域の一つである内分泌撹乱物質に関しても日本側の研究者と2時間のシンポジウムで日米の相違点なども井口泰泉、菅野純 両先生のご司会の下で計画しております。韓国内分泌学会との共同企画としてはEun Jig Lee理事長に特別講演として難治性クッシング病の最新の進歩をお話しいただく事に加えて、日本と韓国2名ずつの演者が今回の学会のプログラム委員長でもある柴田教授と韓国のSeong Yeon Kim教授の司会で副腎偶発腫の診断・治療のアルゴリズムの最新を討議してもらう予定になっております。加えて日韓の内分泌学会の若手会員による合同シンポジウムも23題の発表を予定しております。あわせてEnglish sessionも40題予定しており、海外の若手研究者へのtravel grantも充実させる所存です。招待口演、一般口演を合わせて15か国から約950名が今回の第92回日本内分泌学会学術総会で発表する事になりました。

加えて今回は特別講演14題、教育講演37題、シンポジウム23セッション、クリニカルアワー17セッション、CPC企画4他の企画も予定しております。おかげさまで一般演題はEnglish sessionも含めて832題集まりまして、口演284題、示説548題を予定しております。

更に5月11日からはISARSH2019 (International Symposium of Aldosterone and Related Substances in Hypertension2019)も同じ会場で佐藤文俊教授の主催で開催され、多くの外国人研究者が参加する予定であります。このような事から今後の日本内分泌学会の国際化に向けての第一歩とさせてもらえればと考えております。

他にも国内外の著名な研究者の先生方による各種の企画を予定しております。 多くの会員の皆様の参加により総会を盛り上げていただくことを心よりお願いし、ご挨拶とさせていただきます。

謹白