第39回てんかん外科学会

ご挨拶

会長

第39回日本てんかん外科学会
会長 前原 健寿
(東京医科歯科大学 脳神経機能外科 教授)




 第39回日本てんかん外科学会を2016年1月21日(木)と22日(金)に仙台の江陽グランドホテルで開催させていただくこととなりました。当教室が本学会を開催させていただくのは初めてのことであり、大変光栄に存じますとともに責任の重さを痛感しております。

 てんかん外科は、科学的根拠に基づいた診断を行い、手術を通して患者の生活の質を改善できる重要で魅力的な学問です。しかし一方で、「診断がわかりにくい」、「手術がよくわからない」、「治療効果がわかりにくい」という意見があることも事実です。そこで、学会のテーマを『てんかん外科のvisualization』とし、てんかん外科を「わかりやすく」すること、「視てわかるように」することを目指したいと考えています。

 具体的には、3つのことに取り組むつもりです。第一に、「視てわかるてんかん手術」として、手術ビデオ中心のシンポジウムを組みたいと考えています。次に、手術に必要な焦点をわかりやすく可視化する術前検査について徹底的な議論をしたいと考えています。最後に、てんかん外科学会のdatabaseなどを活用して、てんかん手術が患者、家族にもたらす幸福を長期手術成績として提示できればと考えています。

 てんかん外科学会に参加した若手脳外科医にてんかん手術の醍醐味を知ってもらうと同時に、焦点診断の面白さや、手術が患者・家族に与える幸福をvisualizeできる学会にしたいと思います。

 皆様には、日頃の診療と研究の成果を余すところなくご発表、ご討論いただき、実りある学術集会となるよう、多くの方々のご参集を心よりお待ちしています。