シンポジウム1  
胃・十二指腸腫瘍の低侵襲治療
 胃・十二指腸腫瘍の治療は、内視鏡下的粘膜下層剥離術(ESD)と腹腔鏡による手術の発達により大きく変貌を遂げました。最近では、第3の治療法である腹腔鏡・内視鏡合同局所切除(LECS)も広く行なわれるようになっています。それぞれの治療法は独自に治療適応を拡大しつつ発展してきました。しかし、この3つの治療法がそれぞれ低侵襲治療として確立した今、その境界と適応は曖昧にもなりつつあります。本シンポジウムでは、それぞれの分野の第一人者に施設の現状、今後の発展、適応の限界などをお話し頂き、お互いの手法の利点と欠点を再認識しながら本来の立場を明確にしていただきたいと思います。胃・十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療、腹腔鏡手術および合同手術について、消化器内科・消化器外科問わず、多くの演題応募を期待いたします。本シンポジウムが活発な討議の場となり、それぞれの手法が益々発展する機会となれば幸いです。