シンポジウム2  
肝腫瘍のトータルマネジメント
 本邦の肝細胞癌における治療戦略は、欧米のものと大きく異なっている。欧米では、比較的肝機能良好例でも肝移植が検討されるが、本邦では焼灼療法・肝動注療法・外科切除を組み合わせることで、比較的良好な成績が得られている。また、進行肝細胞癌に対しては、分子標的治療薬・肝動脈化学塞栓術・肝動注療法・粒子線を含む放射線療法など様々な治療が行われている。このシンポジウムでは、それぞれの診療科の立場からのデータに基づいた幅広い演題を募集し、これからの治療成績の向上につながる実りある討論を期待したい。