シンポジウム4  
消化管出血に対するベストプラクティス
 環境因子等の変化に伴い消化管出血の原因疾患にも変化が生じてきているが、診断・治療における内視鏡の重要性は変わらない。高齢化社会を迎え低用量アスピリンによる粘膜障害の頻度、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡により小腸出血性疾患を診断・治療する機会、さらに「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」の作成に伴い、抗血栓薬内服患者に内視鏡的治療を施行する機会も増え、出血管理の重要性が増している。また、食道・胃静脈瘤治療に対する工夫や、大腸憩室出血に対する治療、内視鏡にて止血困難な症例の見極めなど内視鏡の占める役割は大きい。消化管出血は日常診療で遭遇する重要な疾患であり、適切な対応が必要となる。そこで今回、消化管出血に対するベストプラクティスを探りたい。多くの演題応募を期待する。