シンポジウム3  
Advanced diagnostic endoscopyが変えたclinical practice
 近年、内視鏡機器開発や内視鏡技術により様々な新しい内視鏡診断法の有用性について報告されている。具体的には、画像強調内視鏡を併用した拡大内視鏡は、高い正診率を有することなど多数のエビデンスが報告されてはいる。しかしながら,これらの新しく開発された内視鏡診断法を用いると、医師が行っている実際の臨床において何がどのように変わったかは明らかではない。
たとえば、高い特異度を有する内視鏡診断法を用いると、生検する頻度や1個の早期癌を診断するために必要であった生検の個数は減るはずである。他にも消化管のX線検査、超音波内視鏡検査、食道のヨード染色、胃・大腸における色素内視鏡など従来から用いた臨床をどのように変えたかを探りたい。国際的視点からも、ASGEは大腸画像強調内視鏡の分野において実臨牀に有用であるのは、非拡大NBIによる腺腫、過形成の鑑別のみであると判定し、一般診療への普及を促している。このセッションでは,消化管内視鏡診療において、演者の先生が最新の診断法を用いると日常臨床でこれが変わったと感じている印象を実際の数値で示して頂きたい。内視鏡診断のメッカである九州から発信する魅力的な演題を募集します。