ワークショップ1  
治療困難な胆管結石のマネージメント
 本邦でKawaiらより内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)が報告され, 約45年が経過した。既に胆管結石に対する標準的治療として確立されているが、しばしば困難症例に遭遇する。その要因には、巨大結石、多発結石、術後再建腸管、超高齢、出血傾向などがある。また、妊婦、乳幼児などにも稀に遭遇する。その一方で、電気水圧衝撃波砕石術 (EHL)、体外式衝撃波砕石術 (ESWL)、バルーン内視鏡下ERCP (BAE-ERCP)、内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)などの開発や、EUS-guided antegrade technique (EUS-AG)などのinterventional EUSの進歩により治療困難結石に対する内視鏡治療の成績は向上したと考えられているが、経皮的治療や外科的治療を行う施設もあり、治療の標準化はなされていない。本ワークショップで、各施設における治療困難な胆管結石のマネージメントについて、内視鏡的・経皮的・外科的アプローチの各々の側面からご発表いただき、九州において情報を共有し、治療の最適化を目指したいと考えている。多数の演題登録を期待する。