シンポジウム2  
患者さんに寄り添うIBD個別化医療を考える
司会: 上村 修司(鹿児島大学病院 消化器内科)
鶴岡 ななえ(佐賀大学医学部附属病院 消化器内科)
炎症性腸疾患(IBD)に対する様々な新規治療薬が登場し、臨床的寛解や炎症マーカーの正常値化だけではなく、粘膜治癒がIBDの治療目標となった。そのため、病勢やリスクにあわせた最適な治療法を提供する「個別化医療」が注目されるようになったが、IBDは受験、就職や結婚など人生で重要な問題をかかえる時期に発症することが多く、個々の患者さんの背景を考えたSDMによる治療法の選択が必要である。そこで,本シンポジウムでは、病勢評価のモニタリングに関する取り組みや、既存治療を含めた各薬剤の好適症例の選別や治療の工夫など、IBD患者さんに寄り添った個別化医療につながるような治療体系の確立についての現状や課題について幅広く演題を募り討論したい。