ワークショップ2  
肝胆膵領域の難治性疾患: 診療の現状と問題点
司会: 有永 照子(久留米大学病院 消化器病センター)
日高 匡章(長崎大学病院 移植・消化器外科)
肝胆膵領域の難治性疾患には、難治性の肝・胆道疾患(8疾患)と難治性の膵疾患(4疾患)がある。これらは厚生労働省の難治性疾患政策研究事業として、診療ガイドラインの作成や全国調査などが継続して行われているが、原因や病態が明らかでない、稀少疾患で経験がないなど様々な要因により、実臨牀の場では診断や治療に難渋することもしばしば経験する。これまで支部例会で主題として取り上げられることも少なかった。
そこで本セッションでは、これら難病に対する診療の現状と問題点を明らかにすべく、内科、外科を問わず経験した症例を多くの施設から発表していただき、活発に討論し多くの情報を共有できることを期待したい。

難治性の肝・胆道疾患(8疾患)
:自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎、原発性硬化性胆管炎、バッド・キアリ症候群、特発性門脈圧亢進症、肝外門脈閉塞症、急性肝不全(劇症肝炎)、肝内結石
難治性の膵疾患(4疾患):急性膵炎、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、膵嚢胞線維症