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ご挨拶
第21回日本冠動脈外科学会学術大会
会長 田中 啓之
久留米大学外科学講座 主任教授
  このたび第21回日本冠動脈外科学会学術大会を、2016年7月14日(木)、7月15日 (金)に、福岡市の電気ビル共創館において開催させていただくことを大変光栄に存じます。

 私が医学部を卒業した昭和56年頃の本邦における冠動脈外科はその黎明期にあり、それまでの先天性心疾患、弁膜症に対する外科治療に加わった新しい分野として注目されておりました。私が心臓外科を志したのも、昭和54年にNHKで放映された私の恩師である当時順天堂大学胸部外科教授であった鈴木章夫先生の科学ドキュメンタリー「心筋梗塞は治るー直径2mmの血管手術―」を見たことがきっかけで、「これからは冠動脈外科の時代だ!」と感じ、当時の順天堂大学鈴木先生の門下生となりその第一歩を踏みだしました。

 以来、30年あまり、多くの先生方が冠動脈外科の発展と普及に尽力されました。その中で瀬在幸安先生、麻田栄先生によって発足した冠動脈外科研究会が平成8年には日本冠動脈外科学会として発展し、本学会が日本の冠動脈外科の発展・普及に大きな役割を果たしたことは言うまでもありません。その後の本邦における冠動脈外科の発展には目を見張るものがあり、今や、日本の冠動脈外科はその技術、成績の面で世界をリードするに至ったと言っても過言ではありません。

 今回の学術大会のテーマを「日本発冠動脈外科の輝き―その検証と伝習―」と致しました。本邦で発展し、匠の技とも言える高難度の技術を背景にした我が国の冠動脈外科の神髄を検証し、海外より招聘した冠動脈外科医と真摯なdiscussionをすることにより改めて我が国における冠動脈外科の立ち位置を明らかにし、更なる発展につながればと考えております。また、その匠の技、技術を次世代に如何に伝承していくかも重要な課題であり、この点についても将来へ道筋が見出されればと思っております。

 具体的には(1) CABGの適応 (CABG vs PCI, syntax trialその後) (2) OPCAB vs On pump (その功罪と使い分け)(3) 遠隔成績から見た虚血性MRの外科治療 (4) 静脈グラフトの長期開存を目指した新たな試み などを本学会のシンポジウム等のテーマとして海外からそれぞれの分野での第1人者を招聘し自由闊達な議論が深まればと考えております。更に、本邦で発展し確立しつつある匠の技を次世代が伝習することを企図し、様々な手技についての教育セッションを企画したいと考えています。

 また、昨年の第20回本学会の夜久均会長が企画されながら、韓国のMERSの問題で残念ながら実現されなかった韓国冠動脈外科との合同シンポジウムを2日目の最後に企画いたします。Korea-Japan Coronary Artery Surgery Summitと称して冠動脈外科のいくつかのトピックスについてinteractiveなディスカッションとなることを期待しております。

 今大会の日程は博多山笠祭りの最終2日のクライマックスにあたります。山笠祭りの熱気で沸き返る博多の地で、学会上では熱い議論を、そしてその合間には昼夜問わず、美味しい食べ物とお酒を楽しんでいただけますよう、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
 
 
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