第22回日本集団災害医学会総会・学術集会 The 22nd Annual Meeting of Japanese Association for Disaster Medicine JADM

◆ご挨拶

第22回日本集団災害医学会総会・学術集会
会 長 中川  隆
    (愛知医科大学災害医療研究センター)
 このたび第22回日本集団災害医学会学術集会の会長にご指名いただき、たいへん光栄に存じます。
 今回の学術集会のテーマは「これからの減災・克災の姿を求めて」としました。ひとくちに災害医療と言っても、地震、洪水、火山噴火などに代表される自然災害のみならず、列車、バス、航空機など現代社会では人の往来の機会が過去に比べ飛躍的に増えた今、人為災害による多数傷病者発生にも備えなければなりません。さらに残念なことに紛争による緊張が高まり、テロの脅威を感じない地域・国はないと言っても過言ではありません。そんな中、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける医療体制構築に向け大きな力を結集することが期待されています。
 また、近い将来起こると危惧される南海トラフ地震により、東海地方では愛知県・静岡県・三重県内の激甚な被害が予想され、沿岸部の津波被害と人口密集地の建物倒壊による死者は実に10数万人、重症傷病者は5万人超とも言われています。つい6年前の東日本大震災の記憶が生々しく残るなか、昨年4月の熊本地震では、幾多の新たな課題が見えてまいりました。
 第22回本学術集会では、要望演題と一般演題で640題の応募をいただき、さらに指定演題も含めると740題と、かつて例がないほどの演題数となり、会員皆さま方の災害医療への熱い思いを感じるとともに、発表・討論に十分な時間を確保できず、この点について深謝申し上げます。
 今回は南海トラフ地震と熊本地震を主たるテーマとしてシンポジウムなど数々のプログラムを企画しました。そして社会医学系専門医制度がスタートするにあたり、指導医講習会の開催など新専門医制度を見据えた講演会も設けました。特別講演では災害支援に情熱を注がれる著名なお二人に、貴重なお話をいただく予定です。
 今回は10年ぶりの名古屋開催となります。名古屋駅周辺を中心とした最近の街の成長ぶり、変貌ぶりを確かめていただきたく、多くの皆さまのご参加を心よりお待ち申しあげます。