会長挨拶

葛谷 雅文

第52回日本動脈硬化学会総会・学術集会
会長 葛谷 雅文
名古屋大学大学院医学系研究科 地域在宅医療学・老年科学 教授
名古屋大学未来社会創造機構 教授

第52回日本動脈硬化学会総会・学術集会 閉会のご挨拶

第52回日本動脈硬化学会総会・学術集会は7月17日(金)~31日(金)の15日間の開催を無事終了いたしました。参加していただいた皆様、開催にご尽力いただきました関係者の皆様には、改めて御礼を申し上げます。

COVID-19のoutbreakにより、5月連休明けに急遽Web開催に変更をさせていただき、会員の皆様、さらに参加を予定しておられた皆様に大変ご迷惑をおかけしました。私どもにとっても、久しぶりの東海地区での学術集会開催を楽しみにしておりましたが、大変残念でした。

おかげさまで一つの企画以外は予定していた企画を全てWebで実施することができました。しかし、ワークショップのように参加型でこそ成立するものに関しては企画自体を変更せざるを得ず、ご担当の先生方には大変ご迷惑をおかけいたしました。海外からの招待者は日本に誰一人お越しいただくことが出来ませんでしたが、皆様快くWebで講演をしていただきました。今から思うと、シンポジウムや一般演題でもう少しdiscussionをすることが出来たのではないか、また特に一般演題では音声の無いPowerPointでの投稿が多く、もう少し時間的余裕があれば先生方にも音声付きPowerPointの作成をお願いできたのではないか、など反省点も多くあります。

一方、参加登録をされた方々にアンケートもさせていただきましたが、Web開催に関して、地元で好きな時に視聴できる、聞き逃した時は繰り返し視聴できるなどの好意的な意見も多くいただきました。最終的に私たちが予測していた以上の合計1,400名ほどの参加がありました。

このCOVID-19流行の時期、さらにWebへの変更にもかかわらず、演題の登録、ご発表いただいた先生方に感謝申し上げます。また座長の先生方にも急遽Webでの演者紹介などご迷惑をおかけいたしました。改めて皆様に御礼申し上げます。

最後に、今後の日本動脈硬化学会の益々の発展と、皆様のご健勝、益々のご活躍を祈願し、御礼の言葉とさせていただきます。

令和2年8月3日
第52回日本動脈硬化学会総会・学術集会
会長 葛谷 雅文

新型コロナによる各地域における緊急事態宣言により移動自体ままならず、十分な物資も手に入らず、さらに大学から研究の 粛正 を求められ、研究自体が実施できないご施設もあると思います。また医療者にとっては新型コロナ感染者に関わる診療で、多忙 を極めておられる先生方も多いことと思います。この時期に、とても学術集会に参加するどころではない先生方もおられるのではないかと存じます。

今回の名古屋での大会日程に関しましても、つい先日関東等での緊急事態宣言の解除がなされたとはいえ、まだまだ新型コロナ感染症自体が収束されたとは言えない7月の開催に関して、私共も春頃から色々な可能性を考えてまいりました。まずは秋への延期の可能性を視野にも入れて名古屋周辺の会場を検討いたしましたが、12月の月・火曜日に12会場を何とか確保できそうな状況でした。しかし、日本動脈硬化学会は冬に動脈硬化教育フォーラムの開催が決まっており、フォーラムまでの時間があまりにも短すぎるという事から、断念をいたしました。

7月の時期の開催のために、厳しい状況の中で、先生方に演題のwebへの登録の準備を強いることになり、ご負担をおかけし誠に申し訳ありません。十分な準備が出来ず、演題は登録したが参加を見合わせざるを得ないというご施設もあるかも知れません。できる限り先生方の登録にご負担の無い形で実施をしたいとは思っています。しかしながら 、初めからweb開催を目指していたのではなく、急遽の変更ということもあり、先生方への連絡自体が遅くなっていることをお詫びいたします。

1人でも多くの方々に本大会に参加をいただきたいことは言うまでもありませんが、色々な状況に置かれている先生方がおられるのも十分理解ができ、どうか、先生方におかれましてはご無理のない範囲でご対応いただければ幸いです。

令和2年5月27日
第52回日本動脈硬化学会総会・学術集会
会長 葛谷雅文

この度、第52回日本動脈硬化学会学総会・学術集会会長を仰せつかりました葛谷でございます。今回は2020年7月17日(金)、18日(土)に名古屋国際会議場にて開催をさせていただきます。この伝統ある本総会の東海地区での開催は2010年に横山信治先生が岐阜で開催されてから丁度10年ぶりになり、名古屋での開催は1982年に私の父親の葛谷文男が、また1995年に名古屋市立大学の藤浪隆夫先生が会頭をお務めになり、25年ぶりの開催になります。

テーマは『「人は血管とともに老いる」からの脱却~動脈硬化予防から健康長寿へ~』といたしました。私が大学院時代、諸先輩方から「人は血管とともに老いる」の名言を教えていただきました。老年医学の道を進もうとしていた私にとって動脈硬化は格好の研究テーマだと納得した思い出深い言葉です。(恥ずかしながら、最近までこの言葉 “A man is as old as his arteries.“ はオスラー先生の言葉だと思っておりましたが、実は17世紀英国の内科医、トマス・シデナム先生の言葉であることを教えていただきました)

私が動脈硬化研究に関わり始めてから30年以上経過し、その間に動脈硬化に関連する多くの疾患の診断・治療は劇的に改善し、動脈硬化症自体はかなり予防できる時代になってきました。実際、動脈硬化の予防が元気な高齢者を増やし、寿命の延伸に貢献したことは紛れもない事実です。それでもなお超高齢者社会に突入した我が国において死因、要介護の原因疾患を考えた時に動脈硬化性疾患は重要です。しかし、今後は”「動脈硬化のために人は老化した」などとは言わせない時代にしたい”、との想いから、このシデナム先生の「人は血管とともに老いる」を脱却し、次のステップとして「動脈硬化予防により人は健康長寿に」を目指す動脈硬化研究に期待して、本テーマといたしました。

本総会・学術集会が実りあるものになることを祈願し、どうか多くの皆様のご参集をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

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