日本放射線腫瘍学会 第30回学術大会

会長挨拶

日本放射線腫瘍学会第30回学術大会
大会長 手島 昭樹

大阪国際がんセンター 放射線腫瘍科
(現 大阪府立成人病センター 放射線治療科)
主任部長・大阪大学名誉教授

このたび、日本放射線腫瘍学会(以下、JASTRO)第30回学術大会を、2017年(平成29年)11月17日(金)から19日(日)の間、グランフロント大阪北館(ナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター、ナレッジシアター、他)を会場として開催させて頂きます。大阪国際がんセンターならびに大阪大学関係者にとりまして誠に光栄であり、感謝申し上げます。

本大会では、メインテーマを「放射線腫瘍学の役割拡大:ビッグデータ時代における挑戦(Challenge to Expand the Role of Radiation Oncology in the Era of Big Data)」と致しました。JASTROは1988年に設立されてから、今年30周年を迎えます。日本における放射線腫瘍学を発展させるためには欧米のように独立した学会を、という思いで発足し、この間大きく発展いたしました。3つの部会(小線源治療部会、生物部会、高精度外部放射線照射部会)、23の委員会が活動し、専門医制度、国際学術誌、データセンター(構造、症例登録)を有し、会員総数約3,800名の学会となっております。設立当初より全国構造実態調査を定期的に行い、放射線治療新規患者数の大きな伸びを確認してきました。一方、日米欧の放射線治療適用率較差(日本25% 欧米60-70%)は改善されていません。この差を乗り越えて質の高い放射線治療をできるだけ多くの患者さんに届けるためには、どうすべきかを皆様と考える機会にしたいと思っています。

本大会においては全国実態調査データ(構造、症例JROD)を基に他がん登録(NCD, 臓器別、地域、国)、米国NCDBとの比較分析も行い、①現在すでに実績があるが、さらに洗練化された治療を適用すべき領域、②実績は少ないが新たに開拓可能で潜在需要の大きい領域、③実績はあるが正当に評価されていない領域、を特定して戦略と具体的戦術を皆様と練りたいと思っております。われわれの立ち位置に、より客観性を持たすために外科、内科や欧米のexpertの参画も計画し、議論の進め方もITで工夫します。会員の皆様の活発な議論を期待するとともに、世代・職種を超えた情報交換、交流が行われ、JASTROが更に層の厚い強固な組織になることを願っております。

大阪は古今東西の文化、歴史が幾重にも交わる商都です。会場はJR大阪駅から徒歩5分の利便性の高い再開発地域にあります。多くの観光スポットも会場より30分前後でアクセス可能です。学会のみならず、このダイナミック・シティーを堪能していただければ幸いです。
多くの皆様のご来阪を心よりお待ちしております。