第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
CCUで勤務するためにこれだけは知っておきたい集中治療の最新の話題

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国内座長: 佐藤 直樹(日本医科大学武蔵小杉病院 循環器科・集中治療室)
笠岡 俊志(熊本大学医学部附属病院 救急・総合診療部)
本邦の内科系心血管集中治療室(CCU)は純粋なCoronary Care Unitの形式をとる施設はまれで、いわゆるCardiovascular Care Unitとして急性冠症候群のみならず、心不全、不整脈、心筋炎、急性大動脈解離、急性肺血栓塞栓症などもその対象疾患としている。したがって本邦におけるCCUとは、主たる疾患は冠動脈疾患であるが、循環器内科医が担当する重症患者を収容する集中治療病棟である。
また、人口の高齢化に伴いCCUに入室する患者は高齢化し、病態も多様化し、全身管理が必要とされるようになってきた。すなわち、循環器内科医も心停止自己心拍再開後(蘇生後)管理、呼吸管理、血液浄化、輸液管理、栄養管理、敗血症、DIC、鎮痛・不穏・せん妄、など多面的で高度な救急・集中治療の知識と技術が必要とされるようになってきた。
今後は補助循環装置など複雑で多様化した重症循環器疾患患者の管理も必要となるため、カテーテル治療専門医、心臓外科医、集中治療専門医、救急医のみならず、臨床工学技士や看護師を含む多職種との連携が重要であり、CCU担当医は心血管系集中治療専門医としての役割が期待される。
本シンポジウムでは、現状の課題と対策を中心にCCUで勤務するためにこれだけは知っておきたい集中治療の最新の話題を提供し、CCU患者の治療戦略について広くディスカッションする予定である。CCUにおいて集中治療に関する先進的な取り組みをしている施設からの積極的な応募を期待したい。

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