第83回 日本循環器学会学術集会

プレナリーセッション
補助人工心臓による重症心不全治療の最前線

英 語

国内座長:絹川 弘一郎(富山大学 第二内科)

我が国において、心臓移植へのブリッジとしての植込型補助人工心臓治療は2011年保険償還以来、順調な進展を見せており、J-MACSに登録される年間新規植込み数も150を超えるほどになってきている。この間、実施認定施設も全国的な広がりを見せ、ほとんどの地域で植込型補助人工心臓治療が受けられるようになってきた。また、移植ブリッジへの成績も大変素晴らしいもので、そこには各施設ならではの工夫があろうかと思われる。このセッションでは全国の様々な立ち位置の植込み施設(すなわち、移植実施施設・移植施設近隣の非移植VAD施設・遠隔地の非移植VAD 施設)から臨床の現場でどのような取り組みを行っているか、また問題点は何かを提示してほしい。特にJ-MACSの新しい解析で我が国においても合併症の正確な頻度が発表されるようになり、VAD合併症による再入院への対応を中心に議論したいと思う。今後の話題としては新機種のLVADの我が国への導入が決定されており、それらのデバイスにすでに多くの経験がある米国演者に紹介していただく予定である。さらに、目前に迫ってきたdestination therapyも米国の経験と我が国でのあり方を交えて深い議論ができればと思っている。

閉じる

↑ pagetop

© 2018- 第83回 日本循環器学会学術集会. All Rights Reserved.