第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
Structure Heart Diseaseの進歩

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国内座長:澤 芳樹(大阪大学 心臓血管外科学)

我が国では社会の高齢化とともに大動脈弁狭窄症が増加を続けており、これに伴って高齢患者に対する大動脈弁置換施行件数も増加を続けている。しかしながら高齢患者が多いこともあり、大動脈弁狭窄症としては手術適応であるものの併存疾患やfrailtyなどのために手術リスクが高いと判断され開心術が見送られてしまう例も少なくなかった。このような手術リスクの高い患者を対象とする低侵襲治療として経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)が我が国でも保険償還され,認定施設において実施されている。既にPARTNERIII試験では、Low RiskのAS症例における、AVRに対するTAVRのRCTによる比較試験も行われ、その結果によって今後のAS治療に対するパラダイムシフトが予想される。一方、高リスクの僧帽弁閉鎖不全症例に対する非侵襲的治療としてMitraClip®が承認され、我が国でも保険診療が開始され、一方TMVRも間もなく治験が開始される。一方、既に心房中隔欠損症に対するAmplazer®もすでに大きな実績を積み重ねられ普遍的な治療となっている。
本セッションでは、このようなStructure Heart Diseaseに対する経カテーテル低侵襲的治療法について、その安全性や有用性を従来の外科治療との比較からも議論し、次世代治療法の確立の一助となればと考える。

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