ご挨拶

第14回日本心不全学会学術集会
会長 磯部 光章
東京医科歯科大学大学院循環制御内科学教授

磯部 光章

このたび、第14回心不全学会学術集会を2010年10月7日(木)〜9日(土)の3日間、京王プラザホテル(東京都新宿)にて開催いたします。伝統ある本学会を主催させていただくことを大変光栄に存じており、重い責任を感じております。学術集会のテーマを“社会に貢献する心不全診療・Management of Heart Failure for the Public”といたしまた。現在鋭意準備を進めております。

近年の高齢化現象と符合して心不全患者数はますます増加しています。しかし多くの患者さんは長く症状がないまま経過します。心不全の予備軍を感知し、早期に予防的治療を開始することは、患者さんのQOLの向上に最も重要かつ喫緊の社会的課題です。一方心不全の診療は基礎医学や臨床研究さらに大規模臨床試験に支えられてめざましく進歩してきました。診断面では心エコーに加えて様々な画像診断が急速に臨床応用されています。また治療面では多くのエビデンスに支えられた薬物療法に加え、CRT(心臓再同期療法)や小型LVASのような植え込み型deviceも実用化しています。さらに臓器移植法案改正の実現により日本における心移植治療は新しい時代に入ろうとしています。とはいえ、まだまだ未解決の問題も多く、臨床的諸問題の解決をはかることは学会にとって重要な社会的使命です。

日本心不全学会は今回で14回目の学術集会を迎えることができました。心不全とそれを取り巻く諸課題に対する成果や問題点を共有し、また一線で働く医師、研究者、コメディカル、諸企業を結ぶ交歓の場として重要な学会と自負しております。国内・海外から世界的権威・第一線で活躍中の少壮研究者による特別講演やレクチャーからの最新知見・世界水準を吸収する場としても最適な場でもあります。さらに今回は学術集会と連動して市民公開講座を企画しております。学会で得られた成果を少しでも社会や患者さんに還元していきたいと思います。また本学会と並列して開催される日本心臓移植研究会とも密接に連携することで会の充実を図りたいと思います。

当教室員一丸となって準備に臨んでおりますが、多々至らない点ございます。何とぞよろしくご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。是非多くの方々にご参加いただきますことを期待しております。

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