第21回日本心不全学会学術集会

会長挨拶

超高齢化社会と心不全

 第21回日本心不全学会学術集会の会長を拝命しました秋田大学の伊藤です。伝統ある本学会の学術集会を秋田で開催できることを、たいへん光栄に思います。
 第21回日本心不全学会学術集会は「超高齢化社会と心不全」と言うテーマで、2017年10月12日から14日の3日間にわたり、秋田市中心部のホテルと隣接する会議施設を会場にして開催いたします。
 ご存じのようにわが日本は未曾有の超高齢化社会に突入しています。一方、心不全患者が高齢化に伴い増加していることは周知の事実です。「心不全パンデミック」という言葉もあるくらいで、わが国の大きな社会問題のひとつであります。そのことを念頭にして「超高齢化社会と心不全」と言うテーマを立ちあげました。
 本学術集会では、心不全に関する基礎医学研究、臨床医学研究ばかりではなく、心不全の増加を社会全体の問題ととらえ、チーム医療や介護福祉の分野の話題も広く取り上げます。高齢化率が全国一位の秋田県においてこの問題を皆さんとともに考えていくことは、たいへん意義深いことだと思っています。医師の皆さまだけではなく、多くの医療スタッフや介護福祉に関わるあらゆる職種の方々が集い、今後のわが国における問題を心不全という疾患を介して考え直す場となれば幸いです。
 学術集会の開催される10月は秋田では最もよい季節です。山は紅葉に染まり、おいしい新米で作った「きりたんぽ」や、県外ではめったに手の入らない銘酒など、海の幸、山の幸に溢れています。様々な異なった泉質を揃える温泉も魅力です。
 どうか皆さまお誘い合わせの上、秋田ではじめて行われる日本心不全学会学術集会にご参加いただきますよう、スタッフ一同、こころよりお待ち申しあげます。


第21回日本心不全学会学術集会 会長
秋田大学 副学長
伊藤 宏