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第112回日本小児科学会学術集会を2009年4月17日(金)〜19日(日)の3日間、奈良市で開催させていただきますことは、私共奈良県立医科大学小児科学教室・同窓会にとりましてこの上もない名誉であり、大きな喜びであります。
本学会の110余年の歴史の中で、小児医学と医療は長足の進歩をとげました。多くの小児疾患の病因・病態の解明は、個体レベルから細胞、分子、遺伝子レベルへと進み、その研究成果は診断と治療・予防に、また、子ども達の予後の改善とQOLの向上に見事に貢献して参りました。しかし、バブル崩壊後の社会の混沌は、最も保護されるべき子ども達に大きな負荷と皺寄せをもたらしました。また、地球環境や医療情勢の変化により、小児医療に対する社会や人々からのニーズも多様化、個別化して来ています。未来の社会や世界を築き、人々を支えるべき子ども達に対して、私達医療者は、医学・医療のさらなる発展に尽くさなければなりません。それには、先人の知恵と経験に学ぶことから始めなければなりません。そこで今回のテーマを「歴史に学び、未来をひらく小児医療」と致しました。
特別講演をはじめ、招待講演や教育講演、シンポジウムやパネルディスカッションはもちろん、全ての一般演題では発表の冒頭で演題や当該疾患に関する歴史や背景を数分以内でおまとめいただくようお願いします。プログラムもこのメインテーマに沿った講演やシンポジウムを企画いただくことになっています。
2010年は平城遷都1300年にあたります。第45代聖武天皇は光明皇后とともに仏教を厚く信仰され、全国に国分寺と国分尼寺を置き、東大寺を建立し、大仏を造立されました。また、光明皇后は723年に貧窮者や病者・孤児などを救済する「悲田院」「施薬院」を興福寺に設立されました。おそらく我国最古の医療・福祉施設と考えられます。
学術集会のメイン会場をこれら東大寺や興福寺に近い奈良公園内の奈良県文化会館と奈良県新公会堂と致しました。両会場間は公園内を徒歩約10分と御不便をおかけしますが、シャトルバスも用意致します。近くには猿沢池や五重塔、国立博物館や春日大社、若草山等々が5〜10分の近さです。
悠久の古都奈良の4月は若葉の季節です。広大な奈良公園の緑の中で「先人の知恵を学びエネルギーを感じ、子ども達の生命力を信じ、育み、明るい未来をひらく小児医学・医療を打ち立てる」そんな思いを新たにする学術集会になれば…と願っています。
全国から多くの方々の御参加を1,000頭の鹿達と共にお待ち申し上げております。 |
| 会頭 吉岡 章 |
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