| キャリアアップをめざして | ![]() |
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| 第45回日本医学放射線学会秋季臨床大会長 佐藤守男 |
常日頃、画像診断、IVR 放射線治療に携わり、皆様、お忙しいなか社会的要請に応えるべく真摯に対応されているものと存じます。多忙の中、学会に行く暇がとれないというのが実情かと思います。何のために暇と金をかけて学会に行くのか。昨年、3つの国際学会に参加しいろいろの企画を見学しました。欧米と本邦では少しスタンスが異なるようで日本ではより新しい学究的な追求の発表が尊ばれるのに対し、欧米では教育中心の流れがあるように感じました。日本の姿勢は貴重で本邦の放射線医学が海外から高い評価を受けているのもその機運がもたらしたものです。これからもこの立場を堅持し発展していくことが望まれます。しかし、一方で欧米に劣らず教育も充実させねばなりません。研究的な学術集会は春の総会に任せ秋季は教育に焦点を絞り込むことにしました。専門医をめざす或いは取得後のレベルアップをめざす方々を対象とした良質の講演を並べました。すべて教育中心ですので、従来の教育講演、シンポジウムの枠を取り除きプログラムには内容のみを呈示します。お世話させていただいている私たちがぜひ聞いてみたいと思うような内容を並べます。もとより我々の視野にも時間にも限界があり手前勝手な面がでるかもしれませんがご容赦ください。秋季大会が日常診療における先生方のキャリアアップに少しでも役立つことを願っています。
秋季大会は和歌山で始めて開催されるため私ども一同光栄に存じております。全国回ったつもりでも和歌山には来られていないかたがおられるのではないかと思います。和歌山について少し述べます。県の中央に世界遺産になった熊野を有する紀伊山地があり海岸周囲に県民がいます。自然に恵まれ温暖でミカン、柿、梅干、クエなどを産します。和歌山の湯浅は日本人の味覚、味噌、醤油発症の地です。黒潮にさらされ船が最新情報や運搬の媒体であった時代、和歌山は輝いていました。戦国時代は鉄砲を種子島より黒潮にのってとりよせ製造に成功し、江戸時代は、紀伊国屋文左衛門に代表される黒潮に乗った商売で財を得、明治時代は海を介して海外に出稼ぎに行きました。時代が変わっても和歌山には進取の気概が残っています。些細なことかもしれませんが小児や産婦人科を中心とする医療崩壊は和歌山には存在せず先んじて整備され、卒後の研修医の数も増えています。しかし、県外の方の視点から問題もあります。日常会話に敬語がない、ぶっきらぼうだとの指摘をうけます。敬語のないいきさつは司馬遼太郎の(街道を行く、紀ノ川流域)に封建的な勢力に屈しなかった民であるからと記載されています。
接遇の点が少し不安ですが、医局員一同、秋季大会が充実するように精一杯お世話させていただきますので宜しくお願いします。


