第53回日本医学放射線学会秋季臨床大会 The 53rd Autumn Assembly of the Japan Radiological Society

大会長挨拶

大会長 望月 輝一

第53回日本医学放射線学会秋季臨床大会
大会長 望月 輝一
愛媛大学大学院医学系研究科 放射線医学 教授

秋季臨床大会は放射線科医に対する教育に重点をおいて開催されています。今回もその理念に則って放射線科医の生涯教育に寄与するプログラムを作成しました。2017年9月8日(金)〜10日(日)に松山市(ひめぎんホール)で開催します。若手放射線科医には知識を大いに身につけると共に放射線医学の魅力を感じて頂き、中堅・ベテランの放射線科医には急速に発展する放射線医学にアップデート出来るように最新の知見をリフレッシュして頂きたいと思います。
放射線医学はCT, MR, PETをはじめとする各種画像診断機器の進歩により病気(病態)が見える時代となりました。IVRではデバイスの開発に伴って高度な手技が可能となり、それぞれの手法のエビデンスが多く蓄積されて、より安全に有効なIVRが行えるようになっています。放射線治療も治療機器の発展により高精度でターゲットに線量を集中させることが出来るようになり、より有効な治療が可能となっています。それは正確な精度管理が必要になって来たことを意味しています。このように医療全体における放射線診療の重要性は格段に大きくなり、我が国においても放射線科医の社会的立場も確立し、昔のように「放射線科医って?」と首をかしげられる状況ではなくなってきました。画像診断・治療の精度の向上と共に個々の放射線科医の業務量も著しく増加していますが、その質を担保することは重要です。臨床医学で蓄積されているエビデンスや新技術は日進月歩で日々増加し、これらを身につけること、アップデートすることがより正確な診断や治療を提供することになります。それは日本の医療レベルを底上げすることであり、放射線科医の信頼を高めることにつながります。
プログラムは、各分野における教育講演と最新の知見をアップデートできるrefresher courseを沢山準備しました。それぞれの分野のスペシャリストに解りやすく講義して頂く予定です。また研究発表の場としての一般演題のポスターセッションも設けました。 業務量が増加したルーチンワークに埋もれがちな日常診療の中で、思いついた改善点やアイデアを実践する少しの余裕とモチベーションをもって「忙しくも楽しく」仕事が出来るようにしたいものです。 今回のテーマは「マルチモダリティで迫るRadiology」としました。診療の改善に直結するアイデアはモダリティを越えて役立つことはしばしばあり、そのためにも幅広く放射線医学を学びましょうというメッセージを込めました。「プロフェッショナル(匠)は仕事で遊ぶ!!」と格好良く言いたいところですが、「趣味と仕事の両方で遊ぶ」のが良いと思います。いずれにしても魅力のあるプロフェッショナルであり続けていくために我々放射線科医が何をすべきかを共に考える学会にしたいと思います。
今回の秋季大会は4 0年ぶりの四国開催となりました。松山の道後(愛媛県)で行います。勉強と共に温泉とせとうちの料理も楽しんで頂ければ幸いです。2017年9月末から愛媛国体が開催されるために混雑を避け、例年より少し早めの開催となりますが、「みなさん、えひめにおいでなもし」。

  • 望月 輝一
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