会長挨拶:第51回日本腹部救急医学会総会

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会長挨拶

この度、第51回日本腹部救急医学会総会の会長を仰せつかり、2015年3月5日から6日までの会期で京都国際会館において開催させて頂くことになりました。本会は腹部救急に特化した極めてユニークな学会で、研究会の時から私自身も参加、発表し、育てて頂いた数少ない学会の一つであります。50回を越え、次の世紀に繋ぐ会を仰せつかったことは極めて光栄なことであり、医局員一同、誇りに思い、準備にあたっております。

50回の節目の年を北川会長が行われた次の年は、後半のスタートと考え、再度基本に立ち帰って、先の50年の成果を見直し、“未来に繋いでいく”必要があると考え「基本に立ち戻って」をスローガンといたしました。

腹部救急は、主な疾患・病因が出血や感染であります。本会が研究会であった頃から参加させていただいたのは、「エンドトキシン吸着材の研究に関して」でありました。その基礎研究の段階から本学会に参加、発表して来ました。現在は世界各国に広がり、すでに10万人を超える患者さんの治療に役立ったと言われ、米国とフランスでRCTが進められ、丁度学会開催の時期にこれらの結果がほぼ定まる予定との事です。重症感染症の代表として、腹膜炎に対するトレミキシンの治療が20年近くにわたって使用され続け、世界に広まっているその状況を背景に、テーマとして“感染”を取り上げました。

さらに、現在経済産業省とのプロジェクトでマイクロ波を使った携帯型の止血器具を開発中であり、激しい出血も止められるデバイスとして災害現場や戦場でも使える携帯型止血デバイスが開発される時期とも合うことになりました。これらの2つの重要な病態に対処する研究に携わってこれた総まとめとしても、さらなる飛躍に向けた方向性を皆さんと提案しながら、“感染と出血”の問題について基本から議論していただきたいと考えております。

プログラムについては、多くの先輩たちまたは役員の方々のご意見を聞いて、充実した内容となる構成を考えたいと思います。

本来、滋賀の地で開催が望ましいとは考えましたが、皆様方の足と会場の都合から京都で開催させて頂きます。若手の方々の泊まりやすい手頃なホテルを数多く用意し、また、家族連れの方々に学会以外の楽しみをして頂くためのソーシャルツアーを用意したいと思います。是非とも多くの方々の参加と将来に残る議論が出来る場にしていただくことを念願しております。

第51回日本腹部救急学会総会 会長  谷 徹
(滋賀医科大学 バイオメディカル・イノベーションセンター 特任教授)