2016年10月23日(日)〜25日(火)

会長挨拶

ご挨拶

会長 出口正巳

このたび、第39回日本美容外科学会総会・学術集会を主催させていただく栄誉を賜りましたことを、深く感謝申し上げます。第23回国際美容外科学会総会が高柳進会長のもと京都で開催されることが決まり、本学会との合同開催にしたいということから、開業医団体である日本臨床形成美容外科医会の推挙により、私が会長としてお世話することになりました。慣れないことから不行き届きなことも多々あろうかと思いますが、実りある学術集会にしたいと思いますので、なにとぞ宜しくお願い致します。

患者さんが希望や悩みを抱えて美容外科を受診することで美容医療の扉が開かれます。医学の進歩は新たな知見や治療法の開発と、医療として臨床への普及に反映されるべきであり、患者さんにとって優れた治療結果となることに寄与することが望まれます。美容医療の分野でも女性の社会進出や高齢化社会に伴い、患者さんはより侵襲の少ない方法で高い成果を求めるのですが、それに対して美容外科医は正しく情報を伝えたうえで、患者さんが自らの判断で治療法を選択する意志を尊重しなければなりません。形成外科は、基本となる概念と手技のうえに、色々なアイデアを取り入れて良い結果へと導くという、私たち形成外科医にとっては非常に魅力的なところがあります。そして医師個人の裁量で、国内では未承認の医薬品や医療機器を使用することも許容されます。

私は日本美容医療協会ホームページの「オンライン公開相談室」で、適正認定医としての立場で患者さんからの質問にお答えしていますが、メール相談の内容としてはインフォームド・コンセントの不備と思われるものとともに、治療結果に満足できない患者さんからの修正手術についての相談がたくさんみられます。あくまでも患者さんの要望が動機となる美容医療では客観的な評価が難しいことがあり、また自費診療であることから医療以外の要因でのトラブルとなることもあります。一般的な医療で求められる、エビデンスに裏づけされた治療法を選択することが困難なこともありますが、それだけに患者さんとのコミュニケーションが重要です。

ヒューマン・エラーと呼ばれる避けられない過失もありますが、あらかじめ知っていれば回避可能なものもあり、これらの陥りやすいピットフォールを知っておくことが大切です。不満な結果にならないことが、患者さんにとっても担当医にとっても最も望まれることでありそのための智恵があるわけで、原因分析から好ましくない結果を防ぐ考えとそれらの知識の共有が大切だと思います。デザインや手術のみならず術前診察においても、そして対象となる症例がプライマリーケースはもとより、とくに修正手術にさいしても、合併症や後遺症の発生を防ぐための智恵や工夫を検討していただきたいということから、Forewarned is forearmed, prevention is better than repair.「良い結果を得るための智恵と工夫」をテーマとさせていただきました。患者さんに寄り添って十分な説明をしたうえで治療法を選択すると同時に、本学会が綱領として掲げる「社会倫理を重んじる」心構えが大切です。

国際美容外科学会総会との合同開催というまたとない企画になり、24(月)の午後を眼瞼と外鼻の手術についての合同シンポジウムにあて、またその後は歓迎・懇親のパーティーも一緒にいたしますので、是非この機会を世界中の美容・形成外科医との懇親にご利用下さい。 京都は春の桜と秋の紅葉の季節は大変に混雑します。開催日は、時代祭りと鞍馬の火祭りが終わった直後で、紅葉には少し早い時期ですが、秋の京都を散策してみて下さい。 学術集会前日の23(日)には、JR大阪駅前の大阪グランフロントで市民公開講座を開催します。京都では第25回と33回の2回開催されましたが、大阪では第18回に私の恩師である白壁武博先生以来の開催となります。

例年とは違って、国際色豊かで賑わった3日間になりますが、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

第39回日本美容外科学会総会

会長 出口正巳

 (カリスクリニック 院長)

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