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日本臨床麻酔学会
第30回大会会長
大下 修造 |
第30回日本臨床麻酔学会学術集会を徳島大学大学院麻酔・疼痛治療医学分野が主催させていただきますことは、われわれ教室員にとって大変な名誉であり、一同張り切って学術集会の準備に取りかかっています。
会員の皆様方の利便性を考え、岡山あるいは高松での開催も考えましたが、このような機会でもないと徳島に来られることはないだろうと考え、徳島で開催することといたしました。現在、飛行機は、羽田、名古屋、福岡便があり、新幹線のぞみを利用されますと、東京−新神戸間は3時間、博多−岡山間は2時間です。新神戸、岡山から徳島まで約2時間ですから、それほど不便ではありません。会場は2会場ですが、シャトルバスで約10分程度ですから、移動もそれほど不便ではありません。
学術集会のテーマは「臨床麻酔ルネサンス」といたしました。これは、私が鳴門にある大塚国際美術館に行ったとき、館内を案内してくれたヒトが、ルネサンスの絵画のコーナーで、ルネサンス期には古いものを大切にし、なおかつ新しいものを発明(実際は改良らしい)していきました、と説明された言葉が妙に頭から離れなかったからです。そして、約2時間のツアーの最後に、皆さんが今までみてこられた絵画は、この館内に展示してあるうちの約2%にしかすぎませんといわれたときには、大塚国際美術館の規模の大きさに驚かされました。今回の学術集会では、希望者は鳴門のホテルに宿泊していただき、ホテルと会場の間にシャトルバスを準備いたしますので、興味のある方は空いた時間にシャトルバスを利用して美術館に行ってみられたらいいと思います。
「ルネサンス」を検索すると、「再生」、「波乱」、「改良」というキーワードが出てきます。これらのキーワードを現在の臨床麻酔に当てはめてみると、「波乱」とは麻酔科医不足、「改良」とは新しい麻薬、筋弛緩薬、「再生」とは古くからある医療の再評価ということでしょうか。私は現在、腰部脊柱管狭窄症で苦しんでおりますが、いろいろ治療をしてもらった結果、長い目で見ればマッサージが一番いいのではということになりました。
麻酔科学会のある重鎮が、麻酔科医は麻酔薬の効果にどこまで期待するのだろうかといわれていました。たしかに、新しく開発されたレミフェンタニルは、すばらしい鎮痛薬であり、発売当初は皆喜んで使っていましたが、血圧、脈拍があまりに安定しているために、「最近は麻酔が面白くなくなった」、あるいは「研修医には使用させない」という話を耳にします。レミフェンタニルで麻酔をし、手術侵襲の変化も理解せずに、麻酔とはこの程度のものかと思われると、入局にも影響するのではないかと危惧しています。
今回の学術集会では、ペイン、循環、anesthetic preconditioning、脳蘇生の大家を外国から招請し最新の情報を提供してもらうとともに、シンポジウムは可能な限りディベイト形式とし、さらに若い麻酔科医のために、興味ある症例報告は時間をかけて徹底的に討論していただく予定です。もちろん、会員懇親会は阿波踊りの有名連と一緒に踊り狂う予定です。楽しくて勉強になる学会を目指しておりますので、多くの先生方の参加をお待ちしております。 |
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