第33回日本臨床微生物学会総会・臨床

ご挨拶

第33回日本臨床微生物学会総会・学術集会の総会長をさせていただきます福島県立医科大学・感染制御学の金光敬二と申します。開会にあたり一言ご挨拶申し上げます。

2020年からCOVID-19の世界的流行が起こり、本邦でも生活が一変することとなりました。なかでもCOVID-19の診断および感染制御は極めて重要であり、本学会の存在意義がますます高まっております。一方、各地域で開催されていた研究会や勉強会が制限されており、情報共有が十分とは言えない状況が続いています。第33回本学会学術集会では従来の集合形式による開催を目指して準備して参ります。もちろん、選択肢にはWebによる開催もありましたが、本学会員が一堂に会し白熱した議論をすることこそが最も有意義であると考えているからであります。しかしながら、感染の流行状況により再考しなければならない状況も考えられます。その際には、会員の皆様にはご迷惑をおかけするかもしれません。できるだけ学術集会ホームページや学会誌で情報を提供しますのでよろしくお願い申し上げます。

さて、本学術集会のテーマは「進化する臨床微生物学-その方向性と真価を考える-」と致しました。遺伝子検査や質量分析など新しい技術が取り入れられ臨床微生物学は日々進化しています。一方、昔ながらの培養法や染色法等が不要となり、新しい技術に全て取って代わられたわけではありません。検査の価値を判断するのも方向性を決定するのもヒトであります。そのような視点に立って、一般細菌、非定型細菌、真菌、SARS-CoV-2を含めたウイルス等の検査あるいは感染制御について議論しようではありませんか。我々はプログラム委員の先生方とともに、会員の皆様の日頃のご研究の発表あるいは討論の場を作るべく鋭意準備をして参ります。

最後になりましたが、第33回学術集会の会場となります仙台国際センターで皆様のご参加を心よりお待ちしております。よろしくお願い申し上げます。

第33回日本臨床微生物学会総会・学術集会
総会長 金光 敬二
(福島県立医科大学 医学部 感染制御学講座)

第33回日本臨床微生物学会総会・学術集会の副総会長を務めます福島県立医科大学・保健科学部 臨床検査学科の豊川真弘です。よろしくお願いいたします。

本学術集会のテーマは「進化する臨床微生物学-その方向性と真価を考える-」と致しました。ご存じのように近年の検査技術の進歩には目覚ましいものがあります。感染症原因菌を迅速に検出するための技術(POCT抗原検査,核酸増幅検査)、分離培養菌を正確に同定するための技術(質量分析装置,DNA塩基配列解析)、薬剤耐性菌を迅速に検出するための技術(選択分離培地,表現型/遺伝子型検出法)、さらには感染対策を的確に行うための技術(分子疫学マーカー)がそうであり、ここ十数年で微生物検査の質は飛躍的に向上しています。これら革新技術は微生物検査室の臨床貢献度を大きく向上するものであり誠に望ましい進歩でありますが、一方で、検査業務の複雑化、検査室間格差の拡大化、検査員のプロ意識の希薄化、検査コストの高額化、過剰診断の助長など、様々な課題をもたらしているのも事実です。

そこで、本学術集会は臨床微生物学の進むべき方向性とその真価について再考する場としたいと考えました。どうぞ多数の方々にご参加いただき、臨床微生物学の未来に向けての活発な討論をお願い申し上げます。

第33回日本臨床微生物学会総会・学術集会
副総会長 豊川 真弘
(福島県立医科大学 保健科学部 臨床検査学科)

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