開催にあたって

第46回日本心臓血管外科学会学術総会

会長 古森 公浩

(名古屋大学大学院医学系研究科血管外科学分野 教授)

  • 伝統ある第46回日本心臓血管外科学会学術総会を名古屋大学大学院血管外科教室が主催させていただくことは大変な名誉であり、身の引き締まる思いであります。
  • 会期は2016年2月15日、16日、17日の3日間、名古屋国際会議場で開催致します。皆様の御陰をもちまして演題応募総数は1,085題で、採択705題、採択率は約65%とさせて頂きました。卒後教育セミナー、評議員会、理事会は14日(日曜日)開催予定です。学会のメインテーマは「心臓・血管病治療の神髄」としました。“神髄”とは辞書を調べてみますと「物事の最もかんじんな点。その道の奥義。そのものでなくては味わえない独特のよさ(長所)「真髄」とも書く。と書いてあります。また“奥義”とは、学問・技芸・武芸などの最も奥深い大切な事柄の意味であります。心臓病・血管病の治療の奥義について論じ合えるような学会になりますよう今日まで準備して参りました。また私、大学に入局して以来、大学人たるもの、できうる限り最高の臨床を実践するのはもちろんのこと、論文を世界に発信し、研究、教育を行うのが大学人の使命であるという教えを受けてまいりました。その教えに少しでも近づこう、そして心臓・血管病治療の神髄を極めようとAcademic Surgeonをめざして頑張って参りました。そういう訳で、サブタイトルに“Academic Surgeonをめざして”を付け加えさせて頂きました。そのひとつの企画として特別講演には2014年ノーベル物理学賞受賞の赤﨑勇先生にお願い致しました。外人招請講演は9人、①Arie P. Kappetein(Cardio-thoracic Surgery, Erasmus MC, Rotterdam) ②James I. Fann(Cardiothoracic Surgery, Stanford University) ③Emmanuel Lansac (Institut Mutualiste Montsouris, Paris)④Glen S. Van Arsdell (Hospital for Sick Children, University of Toronto) ⑤Anthony L. Estrera (HealthScience Center, University of Texas, Houston) ⑥David H. Adams (Cardiothoracic Surgery, Icahn School of Medicine at Mount Sinai) ⑦Andrew W. Bradbury (Vascular Surgery, University of Birmingham) ⑧Giovanni Torsello (Vascular and Endovascular Surgery, University of Munster) ⑨Lynda L. Mickleborough (Department of Cardiac Surgery, University of Toronto) にお願いしました。特別企画として①研究の進め方:アカデミックサージャンをめざして、②心大血管手術の中枢神経保護戦略、③外国で活躍する若手“アカデミックサージャン”、④大動脈解離の病態と最新の治療、⑤新専門医制度 について、⑥女性医師支援セッション、⑦特定行為に係る看護師の研修制度、⑧末梢血管吻合の神髄、⑨U40にとって理想の労働環境とは、を企画せて頂きました。また上級演題はシンポジウム3題、①近未来のCABGはどうあるべきか、②TAVRの早期成績を検証する、③透析合併重症虚血肢に対するdistal bypass術、パネルディスカッション5題、①65歳以上の大動脈基部手術戦略、②HLHSの外科治療<合併症回避のための治療戦略>、③超高齢者の急性A型解離;どこまで手術を行うか?、④HD患者の弁種選択;機械弁か生体弁か?⑤ステントグラフト治療(EVAR,TEVAR)の再治療を取り上げました。他、要望演題、ビデオ演題、口演、ポスター発表です。また学会会期中にTAVIワークショップ、慢性解離性大動脈瘤のタウンホールミーテイングも企画しています。
  • 参加される先生方にとって、有益な総会になるよう教室を挙げて準備をすすめてきました。プログラムの作成、外人招請など、すべての面で名古屋大学心臓外科教室の皆様、とりわけ碓氷章彦教授には大変ご指導を頂きましたこと、この場を借りまして心より御礼申し上げます。2月の名古屋は非常に寒い時期ではありますが、会員の皆様方の多数の参加をお待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。