
第29回日本認知症学会学術集会の開催にあたり
2010年11月5日(金)から7日(日)の3日間、名古屋市で開催されます第29回日本認知症学会学術集会をお世話させて頂くこととなりました。認知症は、今や、医学・医療の領域を越え、社会が抱える課題となり、本学会には大きな期待が寄せられています。それらに応える学術集会とするべく、責任をもって準備と運営にあたる所存です。会員の皆様におかれましては、ご支援とご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。
さて、認知症の主要疾患であるアルツハイマー病をめぐる世界の動向は、世紀代わりの2000年を境に基礎研究から治療薬の開発研究へと大きく舵が切られたように思います。2010年の今日、いまだアルツハイマー病を薬剤で制圧することはできませんが、日進月歩の病態研究や脳画像研究、さらには様々な臨床疫学研究の成果をもってすれば、発症を抑止できずとも遅延させ、進行を制止できずとも鈍化させる方途を開拓することが不可能とは言えない時代になりつつあります。そのような思いから、学術集会の全体テーマを《病態を踏まえ、予防へ、治療へ》と定めました。
本学術集会の企画にあたりましては、アルツハイマー病はもとより、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症をも取り上げ、さらに認知症の基礎研究から実地医療までの様々な今日的課題をシンポジウムやワークショップに盛り込む工夫を致しました。また特別講演には我が国を代表する脳科学研究者をお招きし、“記憶”成立の基盤でもある神経回路の形成についてお話頂きます。会員の皆様に、認知症をあらためて考えて頂く良い機会になれば幸いです。
11月の名古屋で、多くの会員の皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。
| 第29回日本認知症学会学術集会 会長 |
柳澤勝彦 |
(国立長寿医療研究センター 研究所副所長、
認知症先進医療開発センター長) |

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