日本人類遺伝学会第64回大会

大会長挨拶

  • 日本人類遺伝学会第64回大会
  • 大会長 増﨑 英明
  • 長崎大学名誉教授/学長特別補佐/附属図書館長
大会長:増﨑英明 写真

日本人類遺伝学会会員の皆様にはご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます。このたび2019年11月6日(水)~9日(土)の4日間、日本人類遺伝学会第64回大会を長崎市において開催する運びとなりました。 今期の大会を西洋医学発祥の地、長崎で開催するよう仰せつかったことを大変誇らしく光栄なことと存じております。 第64回大会においては、遺伝医学領域の最新の知見・研究成果に触れ、活発な意見が交わされることを願い、医局員一同、学会の円滑な運営に向けて鋭意準備を進めているところです。


さて、近年の遺伝学、ことにその解析技術の著しい進歩はヒトゲノム情報の入手を容易なものとし、医学・医療の発展に大いに貢献するとともに、他方では、社会において様々な軋轢や危惧を生み出していることも事実です。 1956年に発足した当学会は着実に会員数を増やし、その数は4,500名を超える勢いにあります。医学領域の中でも傑出して重要な学会へと発展し、多くの人々の関心を集める一方で、その周囲に発生する倫理的また社会的問題についても世間の耳目を集めています。


今大会のテーマである「The Beginning」には、日進月歩の技術の進歩を追いかけるうちに私たちが見失いがちなものを、いま一度立ち止まり見つめ直してみたいという思いを込めました。 遺伝学は「科学者」という言葉とほぼ同時期に生まれました。ダーウィンによる『種の起源(1859)』とメンデルによる『雑種植物の研究(1865)』。すなわち「進化」と「遺伝」による自然科学が生まれた時代です。 現在の再生医療や個別化医療へと連なる道は、この時代にはじまり、継続的に発展してきました。一方で、「進化と遺伝」から得られた知識を社会へ還元しようとの考えから「優生学」が生まれたことは我々に対する厳しい警鐘でもあります。 今回は、特別講演としてダーウィンやメンデル研究の第一人者であるサイエンスライターの渡辺政隆氏、DNA解析から日本人の起源を追及されている国立科学博物館の篠田謙一氏をお招きして、これらの「The Beginning」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。


長崎は海と山に囲まれた温暖な土地であり、海の幸、山の幸に恵まれた土地でもあります。 世界遺産に登録された教会群、明治から昭和にかけて海底炭鉱で栄え東京以上の人口密度をほこった軍艦島、親も子も楽しめるハウステンボス、雲仙や小浜の優れた温泉など、学術の探求とともに長崎を楽しんでいただければ幸いです。 皆様の本学術集会への参加を心よりお待ち申し上げます。


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