日本人類遺伝学会 第62回大会

大会長挨拶

日本人類遺伝学会 第62回大会
大会長  戸田 達史
(東京大学大学院 医学系研究科 神経内科学 教授)

 このたび、日本人類遺伝学会第62回大会を、2017年11月15日(水)~18日(土)の4日間、神戸国際会議場において開催させていただくことになりました。1956年第1回開催以来の伝統ある大会の会長をお引き受け致しますこと、大変光栄に存じます。
副大会長である大阪大学の酒井規夫教授(保健学専攻 成育小児科学)とともに、皆様のご期待に応えることができるよう、魅力ある企画・プログラムと円滑な学会運営の実現に向け全力をあげて準備を進めております。

 本学会は、人類遺伝学の研究を通じ科学の進歩に貢献すること、遺伝医学分野の診療を推進すること、疾患や健康の研究を通じ医療や福祉に貢献すること、さらには教育や啓発を通じ社会に人類遺伝学の知識の普及を図ることを目的とする学術団体です。

 近年、遺伝医学は飛躍的な進歩を遂げており、疾患原因の解明に留まらず、体質などに関わるゲノム多様性の解明、次世代シーケンサーや1分子シーケンサーなど個人の全ゲノムを解析する技術の開発、母体血による新型出生前診断など、瞠目すべき成果が次々ともたらされています。ただ,一方では網羅的検査の結果として見つかる偶発的所見の扱いや,DTC遺伝子検査の広がりなど議論の余地を残す面もあります。また米国では2016年1月にオバマ大統領が、遺伝子情報、生活環境やライフスタイルにおける個々人の違いを考慮して疾病予防や治療を行うPrecision Medicineという考え方を提唱しています。

 このような時代背景のもと、本大会のテーマは「Genome Science, Precision Medicine and Beyond」とさせていただきました。多くの方々に参加を呼びかけ、新しい生命科学、医療、健康科学の叡智を創出する場とするのはもちろんのこと、ゲノム情報を適正かつ有効に社会へと実装化してゆく、将来を見据えた大会を目指したいと考えております。

 今後、本ホームページに、大会情報を順次掲載していく予定です。ご参考の上、多数のご参加をいただけますよう心からお待ちしております。