謹啓　この度第105回日本病理学会総会を2016年5月12日（木）から14日（土）までの3日間、仙台国際センター 会議棟・展示棟を会場として開催することとなりました。そこで学会を主催させていただくに際しましてここに一言ご挨拶申し上げます。仙台で病理学会総会を開催いたしますのは第８１回(平成4年(1992)5月14日～16日)の京極方久会長以来２４年ぶりになります。

　今回の総会では「症例から学び直す病理学」をテーマに掲げました。医療・医学の中軸としての役割を担う病理学の更なる発展に貢献するべく、プログラムを考案させていただきました。特にこれから病理専門医を目指す方々を含む若手の先生方を対象として3日間連続で 内分泌病理診断の教育コースを内分泌病理学会及び東北内分泌研究会との共催で計画させていただきました。 この教育コースでは内分泌疾患の病理診断において何よりも重要な臨床と病理のクロストークを中心に実際の症例を基に内分泌病理学の基礎から解説を行う企画となっております。1人でも多くの参加者を期待しております。
　他のプログラムも日頃の研究、診断業務、教育、啓発活動などに関する研鑽の成果を発表していただく場として講演10会場・ポスター1会場を用意する予定です。また、宿題報告には廣田　誠一教授（兵庫医科大学）、笹原　正清教授（富山大学）、小田　義直教授（九州大学） の三名の先生の興味深い講演が予定されております。他にも特別講演、シンポジウム、病理診断講習会、コンパニオンミーティング、市民公開講座など各種の企画を予定しております。 多くの会員の皆様の参加により総会を盛り上げていただくことを心よりお願いし、ご挨拶とさせていただきます。

謹白