第86回 九州眼科学会

会長挨拶

第86回九州眼科学会
会長 内尾 英一
福岡大学医学部眼科学教室 主任教授

 このたび、第86回九州眼科学会は、福岡県眼科医会のご協力を賜り、2016年5月27日(金)から29日(日)まで福岡市のアクロス福岡を会場として福岡大学眼科学教室の担当で開催させていただくことになりました。地方学会が次々と姿を消していく中で、九州眼科学会は九州という地理的な環境や交通の問題などから、西日本を代表していく学会として存続して開催されて参りました。九州以外の地方の先生方のご参加も今回は広く募りました。若手の先生方の登竜門的な本学会の趣旨が今後全国レベルで定着できればと期待しております。

 福岡大学主催の開催は2005年以来になりますが、今回は天神のアクロス福岡が会場です。ひとつの会場で全ての演題を聞き、討論に参加できるという本学会のよい伝統を引き継ぐプログラムを準備いたしました。特別講演は九州大学の園田教授にお願いいたしました。ぶどう膜炎についての多年に渉る臨床、研究の成果について、興味深く有益なご講演になると存じます。教育講演では島根大学の大平教授が「網膜疾患における黄斑色素の役割」というテーマで黄斑疾患の臨床にも関わる講演で、大変楽しみです。今回から眼科臨床病理組織研究会が本学会に加わっております。九州緑内障カンファレンスとともに専門領域の演題はより多彩となりました。またシンポジウムとして、九州の各大学、施設で角膜疾患を取り巻く様々な新しい取り組みをご発表いただきます。一般演題は九州以外の全国の多くの施設から演題をお寄せ頂き、45題と大変多くなりました。そのため、朝から夕方までみっちり演題を聞くだけで、眼科全領域のUp to dateに触れることができると存じます。学会期間は緑映える初夏のさわやかな季節でもあります。学会の合間にはどうぞ、天神や中州、川端そしてキャナルシティなども散策いただければ幸いです。なお、今回は会場の都合等もあり、懇親会が第1日目の5月27日(金)になっております。アクロス福岡から那珂川の橋を渡ってすぐのグラナダスイートで開催いたします。九州をはじめ全国の先生方には、ちょっとしたアトラクションもご用意いたしました。どうぞふるってご参加賜りますようにお願い申し上げます。

 第86回九州眼科学会がご参加の先生方にとって、有意義なものになるよう、福岡大学眼科学教室員および同門会は福岡県眼科医会と協力して準備して参りました。どうか多数の皆様方のご参加を心よりお待ちいたしております。