会長挨拶

第45回日本脳卒中学会学術集会
会長 塩川 芳昭
(杏林大学 脳神経外科)

伝統ある日本脳卒中学会の第45回学術集会は、本年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のためWeb開催(8月23日(日)から9月24日(木))となりました。いくつかの主要企画は8月24日、25日にライブ配信いたしますので、会員のみなさまにはぜひ奮ってのご視聴をお願いいたします。3月開催とほぼ同じプログラム内容で9月24日までオンデマンド配信いたします。新しい形の学術集会となりますが、よろしくお願いいたします。

まずは、当初の企画時のご挨拶文をご紹介します。「STROKE 2020の統一テーマである“脳卒中 力をひとつに(Unity in Diversity)”のコンセプトは、基礎と臨床のリンク、集学的医療の最適化、多職種・多領域によるチーム医療の集大成などにあります。例えばこの数年劇的な進歩を遂げている脳梗塞急性期血栓回収療法を例に挙げてみましょう。患者さんをいかに短時間で治療可能な施設まで搬送できる体制を構築するかには、一般市民への啓発活動に始まり、救急隊員によるトリアージへの支援、超高齢・人口減少社会における遠隔医療等のITC導入と診療水準均霑化への工夫、国家的課題である働き方改革下での継続可能な診療体制の再構築など、大きな問題が山積しています。様々な立場から脳卒中に関わる方々には、もちろん「心は脳卒中患者さんのため」にあるわけですが、具体的にそれぞれの役割が十分に発揮できるプラットホーム作りが求められています。まさにこの点にSTROKE 2020のテーマ“脳卒中 力をひとつに” の目指すところがあります。」

以上のコンセプトのもと、本年2月半ばまでは従来通りの学会準備を進めておりました。ロスで開催されたISC 2020にも参加して、全体のトレンドやシンポジウムの論旨など確認し、招待予定の国外演者とも簡単な打ち合わせなどをしておりましたが、その後の顛末はご推察の通りです。COVID-19の深刻さが深まるにつれて3月の予定開催が8月の延期開催、縮小開催を経てWeb開催となりました。冒頭で記したように統一テーマも「脳卒中 力をひとつに、新型コロナへも」に修正を余儀なくされました。しかし、Web開催となっても今回の基本コンセプトは脳卒中・循環器病対策基本法に関連する特別企画を中心に構成されており、脳卒中学会の学術企画としては、がんと脳卒中との関連や脳卒中の保険診療制度に関わる学際的シンポなど目新しい企画も多数あります。また、看護師、リハビリテーション療法士、診療放射線技師の皆さんを対象とした企画や、毎年人気の高い若手会員向けの教育講座などもオンデマンド配信で多数準備しております。

結びにあたり、会員の先生方は勿論のこと、ご施設のコメディカルの方々も多数お声掛けいただき、Web版STROKE 2020へ奮ってのご参加をお願い申し上げます。

令和2年6月

第45回日本脳卒中学会学術集会
会長 塩川 芳昭
(杏林大学 脳神経外科)

副会長 松丸 祐司
(筑波大学 脳神経外科)

副会長 平野 照之
(杏林大学 脳卒中医学)