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会長挨拶

第17回泌尿器科再建再生研究会

会長 江藤 正俊
九州大学大学院医学研究院
泌尿器科学分野 教授

 このたび、「第 17 回泌尿器科再建再生研究会」を担当させていただくにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

 当初 2020 年 6 月 6 日 (土) に福岡市の九州大学コラボ・ステーション I・II (九州大学病院キャンパス内) において開催させていただく予定でしたが、新型コロナウイルス (COVID-19) の感染拡大の影響をふまえ、9 月 5 日 (土) に延期しましたが、昨今の状況を鑑み、ビデオ会議システム「Zoom」を用いての開催とさせていただくことになりました。

 この研究会は、「泌尿器科臓器の再建・再生のおける臨床、研究の発展を推進すること」を目的に 2003 年発足しました。現在、会員は約 160 名となり、過去 16 回の学術集会が開催されてきました。最近では、間葉系幹細胞による尿失禁治療から小児領域の様々な再建手術そしてヒト iPS 細胞を用いた最先端の再生医療の話に至るまで多様な領域の討議が行われるとともに、会員同士の活発な情報交換も行われてきました。

 泌尿器科診療における再建再生医療は、特に腎・尿路および生殖器の機能温存に大きく関わっております。また泌尿器科における再建再生医療には daVinci 等の手術支援ロボットが大きく関わってきています。男性機能を温存するための神経温存前立腺全摘除術や、腎機能を温存するための腎部分切除術における daVinci の貢献は大きなものがあります。またその daVinci 手術をより正確且つ安全に行うための術中ナビゲーションシステムの開発等も進みつつあります。Virtual Reality や Augmented Reality の技術も導入されつつあります。また泌尿器科領域は元来 TURBT といった内視鏡手術が盛んでしたが、その分野においても Artificial Intelligence (AI) の導入により、診断精度の向上とそれに伴う膀胱温存療法の広がりが認められております。手術支援ロボットにおいても daVinci 以外に様々なロボットが開発されつつあり、再建再生医療においては細かい血管やリンパ管も吻合可能なマイクロサージャリー・ロボットの開発も進みつつあります。これらの領域は総称すると「医工連携」と呼ばれ、昨今目覚ましい進歩が見られます。

 そこで今回、本研究会を主催させていただくにあたり、そのテーマを「医工連携と再建再生のコラボレーション」と致しました。医工連携が進歩してきたこのタイミングで泌尿器科における再建再生医療との関連も含めて議論することは大きな意義があると思われ、本研究会における新たな展開となることが期待されます。医工連携の分野はがん治療の分野に比べて研究者の数はまだ少ないですが、市場規模は徐々に大きくなりつつあり、これからの医療において非常に重要な役割を担うことは疑いの余地はなく、現在泌尿器科の領域でも確実に進歩しております。

 今回このような形での開催となりまして座長・演者の先生方、ご参加の皆様、関係者の皆様には、多大なるご迷惑とご不便をおかけいたしますが、本研究会が泌尿器科における再建再生医療の発展に繋がり、延いては良好な機能温存も含めた治療成績向上への一助になれば幸いです。

 
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