第305回 東海外科学会

会長挨拶

第305回東海外科学会
会長 須田 康一
(藤田医科大学 医学部 総合消化器外科学講座 主任教授)
会長 須田 康一
 謹啓 時下ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
 平素は本学会に格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
 この度、第305回東海外科学会の会長を仰せつかり、藤田医科大学 医学部 総合消化器外科学講座が事務を担当し、事務局員一同、鋭意準備を進めております。
 本学会は、東海地方で外科診療に携わる医師を対象に、消化管、肝胆膵、呼吸器、心臓血管疾患の診療、研究、教育の進歩、普及に寄与することを目的として設立され、年2回の開催を重ねてきた伝統ある学会です。第305回東海外科学会におきましては、「地方会の在り方を再考する」をテーマに、主催者・共催者・参加者の全ての立場にとって地方会ならではの良さを感じていただけるような会にできればと考えております。近年の深刻な外科医不足の中、「医師の働き方改革」施行が目前に迫り、業務の効率化や休日確保が急務です。学術活動は医学の発展に不可欠ですが、まとまった労力や時間を要するが故、「自己研鑽」の範疇に押し込められ、“尻すぼみ”が懸念されます。一方、外科医療にもロボットやAI、情報通信の技術が急速に浸透し、その理解と活用にはこれまでにも増して能動的学修と産官学民連携研究開発、普及啓発が必要です。そこで、本会では開催日を日曜から土曜に変更するとともに、展示スペースを拡充し、伝統的な学術集会の要素は勿論のこと、ハンズオンセミナーやタッチアンドトライなど参加型要素の充実を図ります。特別講演では、日本消化器外科学会 北川 雄光 理事長 (慶應義塾大学 一般・消化器外科 教授)に、学会の再編・統合を含む働き方改革に関する最新の話題をご提供いただきます。展示スペースでは、学会参加者のご家族にもお楽しみいただけるような企画を検討しております。
 皆様に全国レベルの学術集会以上に外科医療、テクノロジーの最前線を体感していただけるよう、事務局員一同、精一杯務めて参る所存です。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。
謹白
2023年8月吉日

2023 第305回 東海外科学会