第5回がんと代謝研究会in札幌 The 5th Cancer and Metabolism Meeting for the Study in Sapporo

2017年7月13日木-14日金

ご挨拶

平成29年7月13日から14日までの2日間、北海道大学内のフラテホールにて第5回「がんと代謝研究会」を開催いたします。今回、実行委員長を務めさせて頂くことを大変光栄に思います。研究会でのホットなトーク・ディスカッションと初夏の爽やかな札幌を存分に楽しんで頂ければと願います。本研究会では、12の多岐にわたるセッションにて我が国のがん研究と代謝研究の第一人者による講演が行われます。さらに、理化学研究所脳科学総合研究センターの宮脇敦史先生を御招きして「がんと代謝の可視化技術」というタイトルで特別講演を御願いしています。その他にも、公募枠による講演、ポスター発表、企業セミナー、札幌ビール園にてジンギスカンをつつきながらの意見交換会など、皆さんに「ああ、ほんまに面白かったなあ」と感じて頂ける2日間にしたいと張り切っています。

また今回は、北海道大学遺伝子病制御研究所の共同利用・共同研究拠点のサポートを得て共催という形で運営させて頂きます。当研究所からも多くの若手研究者が参加させて頂きますのでどうか御指導のほどをよろしく御願い申し上げます。また私が領域長を務める新学術領域『細胞競合班』との共催により、「細胞競合と代謝」のセッションを設けました。細胞競合という新たな研究分野と代謝研究の融合をアピールしたいと思います。

「がんと代謝研究会」は平成25年に慶応大学の曽我朋義教授が実行委員長として第1回を慶応大学鶴岡キャンパスで開催して以来、第2回東京理科大学(江角浩安教授)、第3回金沢(平尾敦教授)、第4回鹿児島(古川龍彦教授)と日本各地で開催されて参りました。私自身は、第3回からの参加なのですが、自由闊達でリベラルな雰囲気のもとで、熱いディスカッションが交わされ、独特の研究文化と高い研究レベルを誇る、キラリと光る研究会だと強い印象を持っています。また、色鮮やかな個性を持つ参加者の皆さん(老いも若きも)との交流はとても刺激的で、楽しく人脈を広げる最高の場です。曽我先生の言によれば、「がんと代謝の『と』はandではなくorである」とのことで、非常に敷居の低い研究会なのですが(実際私も代謝の専門家ではありません)、2日間様々な研究成果を吸収することによって、最新の代謝研究を体感できるとともに、がん研究と代謝研究を広い見地から俯瞰的に見ることができる素晴らしい機会となっています。

本研究会にて、参加者の皆様の情報交換と研究交流が進むことによって、新たなアイデアや共同研究が芽生えることを大いに期待しています。それでは札幌でお会いしましょう!

第5回がんと代謝研究会実行委員長
北海道大学 遺伝子病制御研究所 分子腫瘍分野
藤田 恭之(通称:ヤス)