シンポジウム2  
膵癌に対する術前治療の現状
司会: 丸尾  達(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
平下禎二郎(大分大学医学部 消化器・小児外科学講座)
Discussant:橋元 慎一(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
膵癌に対する術前治療が標準的に行われるようになり、R0切除率や無再発生存率の向上への期待はもちろんのこと、治療導入までの期間短縮、切除可能膵癌の見極めなど、多くのメリットを持つ可能性がある。一方で、術前治療は確定診断の必要性、最適な治療方針の選択、手術の至適時期など課題となる点もあり、施設ごとに異なる方針となっている現状もある。本セッションでは、切除可能/切除可能境界の膵癌の術前治療に関して、1.確定診断のための術前検査、2.治療方法、3.治療効果判定・治療期間、などに関して、各施設が標準的に行なっている検査や治療の成績についての演題を幅広く募集し、術前治療の利点と課題が明確となるセッションとしたい。