シンポジウム4  
緊急消化管内視鏡診療の最前線
司会: 久米井伸介(産業医科大学 第3内科)
大津 健聖(戸畑共立病院 消化器病センター)
Discussant:山口 直之(長崎大学病院 消化器内科(光学医療診療部))
消化管緊急内視鏡は時代の変遷に伴い変化している。超高齢社会の到来、抗血栓薬内服の増加に合わせてPPIなどの予防投与がなされ、一部の消化管出血は減少しているが、大腸憩室出血や薬剤性粘膜障害を多く経験する。内視鏡技術の進歩により、消化管腫瘍に対する内視鏡治療に関連する消化管出血や穿孔、外科手術合併症に対する内視鏡処置を行う機会も増えている。さらに、小児から高齢者まで異物や狭窄・イレウスなど緊急内視鏡処置を行う機会も多い。本セッションでは、消化管に限定して各施設における現状や診療体制、内視鏡治療の工夫・適応・限界、治療成績、合併症などについて幅広く発表を募集し、明日からの内視鏡診療の一助にしたい。