第76回日本弱視斜視学会総会・第45回日本小児眼科学会総会

ご挨拶

第76回日本弱視斜視学会総会

第76回日本弱視斜視学会総会会長
森本 壮
(大阪大学大学院医学系研究科 視覚機能形成学)

 

 この度、第76回日本弱視斜視学会総会を第45回日本小児眼科学会総会(菅澤淳会長)との合同学会として2020年7月にWeb開催させていただきます。
 本来なら2020年6月26日(金)、27日(土)の2日間、大阪国際会議場におきまして開催する予定でしたが、2019年末中国で発生した新型コロナウィルス(COVID-19)感染が世界的規模で拡大する中、日本でも東京オリンピックの延期や緊急事態宣言が発出され、いまだ収束を見通せない状況が続いていることを受け、理事会と学会事務局が慎重な審議を重ねた結果、従来の集合型学会の開催を中止とし「Web開催のみ」といたしました。会場でのご参加、ご発表予定の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、伝統ある日本弱視斜視学会の歴史の中でかつて経験のない事態であることをご理解いただき、Web開催へのご支援とご協力のほどをお願い申し上げます。
 さて、このような状況ではありますが、今回の学会では「視機能研究」を取り上げることにしました。これは、最近、ゲーム依存症がWHOで認定されるほどゲーム依存者が増加しており、またスマートフォンの普及などによって、スマホ内斜視などデジタル端末が原因となる視機能障害が増加しております。これに対応するため弱視斜視の分野における視機能研究が今後ますます重要となっていくと考えます。また東京オリンピックが開催されることで、スポーツ選手の競技能力を向上させるための研究の一つとして視機能研究も注目されております。このように今学会では「視機能研究」を取り上げ、今後の弱視斜視学会の発展に寄与できる学会を目指したいと思います。
 そのため、今学会では、私の師である大阪大学の不二門尚教授に特別講演をお願いしました。講演タイトルは「両眼視に興味を持って35年」で、不二門先生がこれまでライフワークとして研究されてきた視機能研究について、幅広い視点からご講演いただく予定です。
 またシンポジウムとして「視機能研究の新たな展開」を企画しました。演者は、東京オリンピック開催にちなみ、スポーツと視機能の関連が注目されており、この分野のトップランナーの一人である大阪大学の七五三木聡教授には、「スポーツに寄与する視覚機能の特性・役割・神経機構」についてご講演いただき、また最近のデジタル端末による眼疲労などの視機能障害の新たな評価法などについて帝京大学の広田雅和先生に「アイトラッカーを利用した間欠性外斜視の視機能評価」というタイトルでご講演していただく予定です。
 しかしながら、学会の主軸はやはり一般演題です。今学会でも多くの先生方が努力してご研究された研究や、日常診療に役立つ興味深い症例などについて発表していただく予定です。
 本来なら皆様に会場に集まっていただき、活発な討論や情報交換を通して知己を得る機会とし、また夏の大阪を楽しんでいただけるようにしたいと考えておりましたが、新型コロナウィルス(COVID-19)感染拡大防止のため様々な活動が制限される事態となり、Web開催に至りました。web開催の利点は、普段なかなか学会に参加できない先生方や専門外で敷居が高いと思われている先生方には気軽に参加できるよい機会となるとともに、興味ある演題を自分のペースで閲覧できることだと考えます。また、その他web開催の利点を生かした学会を開催したいと考えております。
 本会が今後の学会開催のあり方を考える試金石となり、学会の将来に寄与するとともに、参加された皆様のご記憶に残るような学会として広く発信されるような学会にしたいと考えております。
 ご発表、ご参加いただく皆様にはご支援とご協力のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます。

第45回日本小児眼科学会総会

第45回日本小児眼科学会総会会長
菅澤 淳
(大阪医科大学眼科)

 

 第45回日本小児眼科学会総会を第76回日本弱視斜視学会総会(森本 壮先生)との合同学会として2020年7月にWeb開催させて頂くこととなりました。当初は6月26日(金)~27日(土)にかけて大阪国際会議場で開催する予定でありましたが、COVID-19感染のために残念ながらWeb開催のみとさせて頂きます。Web開催となりましたが、総会長を私に担当させて頂いた、日本小児眼科学会の理事および会員の皆様にあらためましてお礼申し上げます。
 小児の眼疾患は全ての眼科領域にまたがっておりますが、一方小児独特の症状や治療方針もあります。今回は幅広く小児疾患を取り上げようと企画しております。特別講演は小児の眼底疾患、シンポジウムとしては小児の神経眼科疾患を視覚系、運動系、画像診断の3つのテ-マとして予定しております。また、講習会は小児の眼形成について、手術適応、手術法を含めた講習を予定しております。今回はWeb開催になりましたので、例年のような会場での活発なご討論やご追加などはできませんが、臨場感のあるWeb開催になるように企画したいと思っております。Web開催での利点は参加が比較的容易であること、興味のある演題を繰り返して閲覧できること、会場の制限がないことなどと思われます。是非この機会になかなか会場まで足を運ぶのが難しかった先生方や、今まであまりこれらの分野に興味のなかった先生方を含め、多数の先生方のご参加をお待ちしております。
 最後にこれらの企画が参加者皆さまの明日の小児眼科診療のお役に立つこと、この学会でのあたらしい知識を通じて見えてきた問題点が皆様の好奇心を沸き立て、今後の眼科診療の原動力になることを祈念しております。