第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
新たな動脈硬化治療のターゲット

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国内座長:平田 健一(神戸大学 循環器内科学分野)

動脈硬化性疾患は主要な死亡原因であり、我が国においても、食生活の欧米化、運動不足、高齢化の進行とともに今後増加することが予想される。スタチンによるLDL-コレステロール (LDL-C) 低下療法によって、動脈硬化性心血管イベントは減少した。しかし、至適なスタチン療法を行っても50%以上の心血管イベントは予防できていない。動脈硬化症の成因には、LDL-C を中心とした脂質異常症に加えて、インスリン抵抗性や神経・体液性因子、免疫や慢性炎症などの多彩な因子が複雑に関係している。さらに、全身の臓器間のネットワークが動脈硬化症の発症メカニズムに関係している。心血管イベントの更なる減少のためには、新たな視点からの新規治療法の開発が望まれる。本シンポジウムでは動脈硬化症の病態や分子メカニズムに関して最新の研究成果を募集し、動脈硬化症に対する新しい治療法の将来展望について議論したい。

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