第83回 日本循環器学会学術集会

プレナリーセッション
重症下肢虚血への集学的治療

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国内座長: 古森 公浩(名古屋大学 血管外科)
飯田 修(関西労災病院 循環器科)
高齢化・糖尿病及び慢性腎臓病の増加に伴い下肢閉塞性動脈硬化症の包括的高度慢性下肢虚血 (CLTI: chronic limb-threatening ischaemia)は増加傾向である。2005年にBASIL (British Angioplasty versus Surgery in Ischemic Legs) 試験が報告された後、血管内治療デバイスの発達も一助になり 本疾患に対して2年以上の生存が期待される場合には外科手術、2年以内の場合には血管内治療 (EVT: endovascular therapy)が第一選択治療として考えられるようになった。しかしながら、現在大きく揺り戻しが起こっている。ESC/ESVS 2017年ガイドラインにおいては、WIFIの重要性及び下腿動脈に対して改めてclass Iでの自家静脈バイパスの追記がされた。また本年9月に発表予定の、Global Vascular Guidelineでは、全身重症度・創傷の重症度・解剖学的重症度から体系的にCLTI治療選択がされるよう推奨された。本邦においては、諸外国と異なり慢性腎不全特に維持透析症例がCLTIに多く合併し、実臨床において治療戦略を悩ますことは少なくない。そのような背景において、本邦におけるCLTIに対し情熱を持ち積極的に治療介入を施行されている先生方にご登壇いただき、CLTIにおける集学的治療の現状をガイドライン改変をふまえ各エキスパートの先生方にお話し頂きたい。

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