第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
ハートチームで考える弁膜形成術の挑戦

日本語

国内座長: 岡田 行功(みどり病院 心臓血管外科)
中谷 敏(大阪大学 保健学機能診断科学)
多職種で協力しつつひとつのゴールを目指すハートチームが最大限に機能するためにはチームの構成員の間のコミュニケーションが良好であることと、構成員のレベルが一定以上であり、かつ構成員間に大きな差がないことが必要である。弁形成術においては術前の診断と手術プランニングがなにより重要であり、ここでは心エコー画像やCT画像を見ながらの内科医・外科医のディスカッションが行われる。その際、内科医には良好な画像の提示とその解釈が求められ、外科医には経験に基づいた確かな展望が求められる。術中は熟達した心エコー医が経食道心エコー法を用いて形成術の評価を行う。もし問題点があるなら、何が問題か、その問題点を解決するためにはどのような処置をとるべきかについて、心エコー医は画像を外科医に示しながらディスカッションしなければならない。術後は心エコー検査、その他から得られた情報を内科医・外科医で共有し、手術ビデオとともにチーム全体にフィードバックして次の症例に活かすことが必要である。本シンポジウムでは内科・外科がチームとして協働し弁形成術の成績向上に努めている施設から、症例をベースとしてその活動を報告いただき、ハートチームの意義、有効に機能させるための工夫、結果としての弁形成術の成績等につきディスカッションしたい。なお発表に際しては単一の科からの報告ではなく、ハートチームを構成している複数の科からのチームとしての報告を期待する。

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