第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
JDS-JCSジョイントシンポ(Controversy or Debate)
-"Stop DM for Stop CVD" 生命予後改善のための糖尿病管理とは

日本語

国内座長: 荒木 栄一(熊本大学 代謝内科学)
室原 豊明(名古屋大学 循環器内科)
糖尿病の患者数は近年増加しており、かつその多くが心血管病や腎疾患を併発することで生命予後やQOLが不良となっており、大きな社会問題となっている。一方で心血管病の患者では、糖尿病の有病率そのものが高いことや、糖尿病を合併した場合には予後が悪化する事が知られており、たとえば糖尿病と心不全の合併を「死の交差点」などと表現することもある。血糖値の厳格な管理は糖尿病を治療する上で非常に重要なポイントとなり、このためにヘモグロビンA1cが一つの治療マーカーとなる。一方で、厳格過ぎる血糖管理や急激な血糖低下をもたらす介入は、重症低血糖を惹起し、必ずしも心血管疾患の予後を改善させないばかりか時に総死亡を増加させてしまう。しかし、糖尿病発症早期からの長期にわたる良好な血糖管理は、その後の心血管イベントの抑制に寄与し、「血糖値のレガシー効果」と言われている。 本シンポジウムでは、血糖の管理と心血管病、さらにはどのような薬剤を用いて血糖に介入すれば、心血管イベントの発症予防につながるか、を討論して行きたい。この分野に関連する研究成果の投稿を期待する。

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