第83回 日本循環器学会学術集会

シンポジウム
肺動脈性肺高血圧症の成因

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国内座長:瀧原 圭子(大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター)

肺高血圧症は、かつては有効な治療薬のない難病として知られていたが、我が国においても2005年以降、相次いでエビデンスのある有効な経口肺血管拡張薬の使用が広がり、治療可能な疾患として変貌を遂げている。2018年には第6回ワールドシンポジウムがニースで開催され、その成因や診断、治療に関する理解は飛躍的に進歩した。しかしながら、肺動脈性肺高血圧症の病因は多岐にわたるとともに、その発症にはさまざまな要因が関わっているため、確定診断や鑑別診断が困難な例が少なくない。
肺動脈性肺高血圧症の発症および病態進展に関しては、“multiple-hits theory” が提唱されているが、遺伝的要因や環境要因等、発症機序の全容解明には未だ多くの課題が残されている。本シンポジウムでは、Marc Humbert先生のKeynote Lectureに加え、どのような“multiple-hits”により肺血管のリモデリングや肺高血圧が形成されるかについて議論し、肺動脈性肺高血圧症の新たな発症機序について理解を深めるとともに、病態に基づいた新たな治療法の開発についても総合的に討論したい。ご参加の皆様からもぜひ活発なご意見をお待ちしています。

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