第36回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会

会長ご挨拶

第36回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会 会長 山下裕司

第36回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会

会長 山下 裕司

(山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教授)


 この度、第36回日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会を担当させていただくことになり、教室員および同門会一同、大変光栄に思っております。このような名誉ある機会をいただき、藤枝重治理事長をはじめ役員各位ならびに会員の皆様に、心より御礼申し上げます。

 会期は2018年 (平成30年) 2月22日 (木) 23日 (金) 24日 (土) の三日間で、海峡メッセ下関 (下関市)で開催致します。

 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会では、先端的な免疫学の手法を用いた基礎研究が盛んで、これら基礎研究を生かしたトランスレーショナルリサーチが継続して行われてきました。昨今、臨床医学における基礎研究の衰退が心配されています。しかしながら、本学会は若手研究者による活発な基礎研究が行われており、この流れが継続することを祈念して、本学会のテーマとして、「基礎研究を愉しむ」としました。「楽しむ」ではなく「愉しむ」としたのは、「自分自身の思いから生じる愉しさ」を、出来る限り多くの若手医師に感じてもらいたいと思ったからです。

 ポスターの図柄には、1864年の馬関戦争(下関戦争)で生じた四国(英国、仏国、蘭国、米国)艦隊下関砲撃事件の時に、連合国によって占拠された長府(下関市)の前田砲台を撮影した写真を使用しました。非自己に対する防御反応である免疫反応を解決する現実の厳しさを、下関の歴史で表現してみました。

 特別講演として、千葉大学大学院医学研究院・免疫発生学・中山俊憲教授に「慢性気道炎症の発症制御機構」をお願いしています。最先端の気道炎症の発症制御機構について教えていただきます。シンポジウムとしては、「内耳と免疫 ―内耳基礎研究の新展開を求めてー」として、新進気鋭の内耳基礎研究者に発表をお願いしました。最先端の免疫学を応用することにより、内耳の病態解明に繋がることを期待しています。その他、教育セミナー、ランチョンセミナー、モーニングセミナー等を企画して、様々な免疫アレルギーに関する情報を得られるように準備をさせていただきました。

 開催会場である海峡メッセ下関からは、対岸の門司港や巌流島などの関門海峡が一望できます。その関門海峡には、本州と九州の架け橋である関門橋があります。本学会が、免疫アレルギー学を通じて、耳鼻咽喉科の専門を異にしておられる先生方の架け橋となれるように努力致しますので、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 下関市には、フクをはじめとして様々な海の幸がございます。開催予定の2月は、フク等の最も良いシーズンであり、お楽しみいただければ幸いです。また、歴史の大きな舞台となってきた下関市には、数々の歴史的な遺跡や建造物もございます。日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会を山口県で開催するのは、今回が初めてです。この機会に、多くの皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

   

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