世界遺産中尊寺:藤原四代の放射線科学的調査を振り返る

東日本大震災による爪痕が岩手県内にまだ生々しく残る2011年6月26日、岩手県一関市の「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」がユネスコの世界遺産に登録されました。この地域には、11世紀末から12世紀にかけて繁栄を極めた奥州藤原氏の時代の寺院や遺跡が多く残されています。藤原清衡、基衡、秀衡、泰衡の遺体は、世界遺産中尊寺金色堂に安置されており、戦後間もない1950年(昭和25年)3月、この中尊寺に眠る藤原四代の御遺体のX線撮影と画像診断を含めた学術調査が、当岩手医科大学放射線科初代教授 足澤三之介らにより行われています。
今回、ポスター展示にて当科黎明期の業績を改めて振り返りたいと思います。
また学会期間中、ポスター展示の他に、当時の学術調査の様子を収めた映画の公開と中尊寺様からのミニレクチャーを合わせた企画も予定しております。



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